kzh ページ4
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記憶の中でしか会えない、ふたりのお話。
吸血鬼×吸血鬼
代々ラグーザ家と婚約を交わしていたAの家系。
屋敷の壁に穴をあけたり、特殊能力で戦ったり。
幼い頃からよく遊んでいたサーシャとA。
数年、数十年と経ち、彼らは恋仲になった。
婚約は何時しか実現し、
廃れた教会の中、黒い衣装を纏った彼らは永遠を誓う。
『ねぇ、どっちが先に死ぬと思う？』
「…先に死んだら殺す」
『……ふっ、面白い吸血鬼』
また数年、数十年と吸血鬼の時間経過は早い。
気づけばAとの間に子供ができた。
名前はどうしようか。
社交界にも顔を出さないとなぁ。
Aがいるだけでサーシャは幸せな時間で埋められてゆく。
そんな中、近くの村にハンターが来たことを知るサーシャ。
生憎、王族の護衛に駆り出されており、Aとは一緒に居られない。
一刻も早く家路を急ぐも、もう、手遅れだった。
自分達の屋敷は炎の海だった。
きっと人間達が放火したのだろう。
その人間達はAの特殊能力である血氷で全員死んでいた。
何が起こったのか理解が追いつかない。
中途半端に再生する自分の火傷が辛うじて意識を取り留めている。
気づけば腕の中のAは虫の息で。
最期だから、と彼女の唇が自分の唇と重なる。
それと同時に繋いでいた指が地面に落ちた。
「これだからよｫ…ｯ！！炎は、嫌いなんだ……」
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「ど〜も〜」
(かわいい！！
(うおおおおお
(たすかる
(言語化出来ない可愛さ
「さっきここに男の人がいたとおもうんですけど、ボコりましたぁ〜『弱かったです』」
かつて言われた煽り文句をここで使うとは…。あの時は流石に女に負けるとは思わなかったなぁ。
「あの…声、変えられないんだけど。
昔は変えられたんだけどなぁ……。」
もう、彼女の声を思い出せない。彼女の歌声も、歌うはずだった子守唄ももう、聞けない。
今はただ、爆速に流れる火畜達に何年も温めた言い訳をするしかない。
「…かわいっしょ？これ」
「『宇宙一かわいいよ』www」
どうせならアイツがきっとしなかった表情を。
俺が見てみたかった表情を。
…やっぱりアイツの方が品があるな。
「『チャーム撃てますか』撃てますけど…撃ちます？
…撃ちませぇん」
アイツは俺のだけのものだ。
お前らみたいなのは人間に
アイツが汚されてたまるか。
END
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月ノ美兎
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雨宮つゆ(プロフ) - しなさん» わわ、お友達出来ちゃった！？素敵なリクエストありがとうございました〜✨ (2023年4月30日 19時) (
レス) @page9 id: 20e42029e5 (このIDを非表示/違反報告)
しな - わー！リクエスト叶えてくれた、、ヤンデレかなかな好きなんですよねつゆちゃんでいいですかね？また現れると思うのでまた今度！さよなら！ (2023年4月30日 17時) (レス) @page9 id: 2d46de6c89 (このIDを非表示/違反報告)
しな - やった！嬉しいです！気長に待っときます (2023年4月23日 18時) (レス) id: 2d46de6c89 (このIDを非表示/違反報告)
ミーチェ,レーチェル - ありがとうございます (2023年4月23日 18時) (レス) id: 2d46de6c89 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮つゆ(プロフ) - しなさん» 了解です！リクエスト、めっちゃ嬉しいです…！！急いで書きます〜 (2023年4月19日 21時) (レス) @page8 id: 20e42029e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：滓藤琴葉 | 作成日時：2023年4月4日 23時
