kzh ページ1
＿＿
結ばれることのない、ふたりのお話。
吸血鬼貴族×人間貴族
この世界では吸血鬼と人間が契約を結ぶことがオーソドックス。
契約内容は
"血をあげる代わりにその人間を守らないといけない"というもの。
しかし、結局はただの契約なので"結婚"とは違く、Aに惚れたサーシャだったが他種族とは結婚出来ない。
その内
Aは婚約相手である人間と、
サーシャはAの婚約相手と契約している吸血鬼と結婚させられてしまう。
白いウエディングドレスに身を包んだAと、
黒く相反するタキシードに身を包む自分を見て
改めて現実を突きつけられる。
契約終了日、最後に二人きりで話すことになる。
「何かあったらこのナイフでお前の体をどっか切れ。お前が出血したらこっちも分かるようにしてある。」
『…ありがとう、使わなければ一番いいけどね。』
「…俺だけは、お前が何をしても味方で居たい」
−−−−
数年後、Aは深い眠りにつきました。
彼女の胸をいつの日かに授かった
ナイフが貫いていました。
動機は誰にも分かりません。
彼が気づいた時にはもう手遅れの様でした。
次に逢う時は、彼らが添い遂げることが出来ますように。
彼らが隣で心の底から笑い合える日がきますように。
「…神父様、それでは今日はこれで。」
「うん、今日もお疲れ様。
またね。…それと夜は気をつけるんだよ。
こわーい吸血鬼が君のもとに来るかもだからね。」
「はい、それでは」
神父様、と呼ばれた柔らかい雰囲気の男は
少女に向かって手を振った。
教会の窓から月明かりが差し込む。
そこに──赤い様な何かが入り込んだ。
「こんにちはービジネス神父様ぁー」
「…人聞き悪いなぁ。今すぐ君を告発してもいいんだからね。」
「へいへーい。…それであのガキが？」
「さぁね？君がさがしてる子を僕は知らないからね」
「……そーかよ。」
赤い男──吸血鬼とみられるその人物は
憂いを含んだ表情で虚空を見つめた。
二人だけの空間に、言葉なんて必要なかった。
かも旧知の仲のように。
END
おすすめライバー
月ノ美兎
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雨宮つゆ(プロフ) - しなさん» わわ、お友達出来ちゃった！？素敵なリクエストありがとうございました〜✨ (2023年4月30日 19時) (
レス) @page9 id: 20e42029e5 (このIDを非表示/違反報告)
しな - わー！リクエスト叶えてくれた、、ヤンデレかなかな好きなんですよねつゆちゃんでいいですかね？また現れると思うのでまた今度！さよなら！ (2023年4月30日 17時) (レス) @page9 id: 2d46de6c89 (このIDを非表示/違反報告)
しな - やった！嬉しいです！気長に待っときます (2023年4月23日 18時) (レス) id: 2d46de6c89 (このIDを非表示/違反報告)
ミーチェ,レーチェル - ありがとうございます (2023年4月23日 18時) (レス) id: 2d46de6c89 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮つゆ(プロフ) - しなさん» 了解です！リクエスト、めっちゃ嬉しいです…！！急いで書きます〜 (2023年4月19日 21時) (レス) @page8 id: 20e42029e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：滓藤琴葉 | 作成日時：2023年4月4日 23時
