26 ページ27
帰宅し天音を寝かせ台所に立つ
ほとんど見えなかった
いつもの癖で場所などわかっているのに
壁にぶつかり、棚に指を挟み
沸騰したポット
哺乳瓶に入れようとすれば
ドバドバ溢れ
手や足はしょっちゅう火傷した
けど生きてるから
ずっと毎日やらないといけない。
目を閉じ練習した
今も床はびしょびしょ、手は真っ赤
玄関が開く音がした
えっ!?早くない?今何時?
北「ただいまぁ!って……A!?手っ!来い、ッ」
「おかえ、、えっ!?あ、ちょ、信介さん??」
手を見た信介さんは抱き抱え風呂場で足と手に水を掛けた
「つめたっ」
北「……み、えないのか?」
「……まだ、、みえるよ。今日話そうとしたの。。びっくりさせてごめんなさい……」
北「……そうか、、痛いやろ薬塗ろ……なぁ……頼む……ッ……抱いてええか?」
不安で泣きそうな信介さん
ギューっと抱きしめ
先生に天音を頼んだら清く引き受けてくれた
先「今日は病院で預かるから、ゆっくり話してゆっくり2人とも休みなさい」
「先生ありがとう……」
手を繋ぎそのまま寝室に行き
押し倒され深くキスされた
涙が頬に落ちた
信介さんの涙
「……大丈夫。死なない。ちゃんと顔も覚えてる。
ちゃんと愛してる。貴方の全て脳に焼き付いてる
だから……来年見えなくなったとしても、私は貴方のそばに居る」
北「……愛してる、、ッ……愛してる」
深く深く何度も何度も愛し合った
全てを注がれるように
「んぁっ、、しん、すけさんッすき、ッひゃッ……」
北「すきや、ッあいしと、るグスッ……」
キスをし何度も何度も何度も紡いだ
何度も繋がり、果ててはまた繋がり
全てをもらった
全てをあげた
何度目か分からないくらい絶頂して
2人で重なり果てた
北「あいしとる。自分の細胞全てが……Aに反応するんや。声を聞くだけで安心する。
なぁ……俺の何処を好きになってくれたん?
……ずっと気になってたんよ」
ゆっくり話し出した信介さん
腕枕をして抱きしめたまま髪や頬を撫でてくる
たまに瞼や額、鼻や口にキスされ
熱くなる
あー。。
私の旦那さん本当にかっこいいな
なんて思ってしまう
そんな信介さんから突然聞かれた
「……聞きたい?クスッ」
北「聞きたい……」
「……バレー部MGになった次の日……」
ぽつりぽつり話し出した
140人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
waka(プロフ) - 一気読みしてしまいました!!本当に面白かったです!これからも頑張ってください!! (5月5日 16時) (レス) @page37 id: 140287e0ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:椎名りら | 作成日時:2023年12月22日 14時