20 ページ21
ずっと
家族が欲しかった
家族団欒
小学生の時作文で書いてくるテーマだった
私は分からなかった
だから母のことだけを書いた
そしたら目がほとんど見えないこと、父が居ないことを笑われた
父がいなくても別に良かった
けど小さい頃はやっぱり寂しかった
林間学校は行かなかった。
風邪ひいたと嘘ついた
修学旅行は行かなかった
体調不良と嘘ついた
残り少ない母との時間が大切だった
それと同時に
健気に父を待つ母のそばに居たかった
帰ってきたらすぐ教えてあげれるように
来る日も来る日も待っていた
母さんは
幸せだった？
私の子供もこんな感情抱く？
いや、、大丈夫
だって信介さんやもんね
信介さんだから大丈夫
信介さんに似たらいいな
成人までみたい
色々な事を想った
涙が止まらなかった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
そしてその夜手紙を書いた
封にも入れず
書きしたためていこうと思った
拝見我が子へ
ねぇあかちゃん
あなたが私を選んでくれたこと
間違いなく今皆が喜んでくれてる事
どうか10年、20年後でも気づいてくれたら嬉しい
どうかあなたが笑顔絶えずいられますように
どうかこの瞬間の喜びが貴方に届きますように
信介さんは号泣して喜んでました
貴方のぱぱは涙脆いのかも
もしこの手紙を読む時ママがいなければ
貴方がパパの涙を拭いてあげてくれるかな？
貴方のパパ、ママになった日
産まれるまであと6ヵ月
ノートを仕舞ったら
信介さんが部屋に入ってきた
北「勉強か？」
「ひみつ//」
北「……おいで//ﾁｭ」
幸せだな
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
waka(プロフ) - 一気読みしてしまいました！！本当に面白かったです！これからも頑張ってください！！ (5月5日 16時) (
レス) @page37 id: 140287e0ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：椎名りら | 作成日時：2023年12月22日 14時
