25. 尽八の想い ページ26
東堂side
真「東堂さん、頭高く少し前かがみにさせてください、、」
テキパキと酸素マスクのセットする真波
しがみついてるAは苦しいのか
悔しいのか、ボロボロ泣いていた
抱きしめ撫でてれば口に酸素マスクを当てられた
「……はぁはぁ、、はぁ、、ｯ……はぁはぁｸﾞｽ……」
東「……A……気持ち悪いの、、言えなかったのか。。すまんな、、見られたくないよな、、大丈夫だ。。大丈夫だから。」
片隅に吐かれた袋
真「……泣くの、、辛いんでしょ。。息辛くなるから、、泣くなら、、声出しな、、無理に声抑えたり、息止めると発作ひどくなるから、、」
「……はぁはぁ、ｸﾞｽ、、ﾋｯｸ、、ご、、め、、ﾋｯｸ、、」
意識がちょいちょい飛んでいた
手が東堂さんの服を掴んでいるのにガクンと項垂れ滑り落ち
また意識を戻し服を掴むの繰り返し
4回目気を失って
そこから覚えていない
東「意識……飛んでる、、」
抱き上げ寝かせたがぎゅっと胸のジャージを掴んでいた
東「……、、なんで……この子なのだろうな。。」
座り、抱きかかえ言えば真波も泣いていた
真「……俺、、監督に話してきますから。。そのまま服……離すまではそば居てあげてください。。新開さんはもう練習でてますから、、なるべく、、言わない方がいいかと。。多分新開さんが部屋出てすぐ吐いて……泣いて発作出たんだと思います。」
東「……お前も、、そうだったか？」
真「はい。。ずっと寝たきりで、、泣けば悪化しました。薬が強すぎると吐き気でメンタルがやられ、、泣きました。泣けば発作、、負のループ。なので、、今安心してるなら、、そのままがいいかと。。」
そして真波は監督に話に向かった
競技場まで部屋からは10分
もし、、あのまま誰も気づかなければ、、
怖くなりキツく抱きしめたら
薄ら開いた瞳
呼吸が落ち着いたのかマスクを取りありがとうと
小さく口パクしていた
東「……」
ﾁｭ
「……」
唇を離し見たらうるうるとさせた瞳で見るから堪らなく可愛くて
もう一度唇を重ねた
「……ﾝ……」
舌を絡ませれば真っ赤な顔で蕩けた顔
東「……可愛いな。。A……だいすきだよ。。なぁ、、頼むから、、迷惑じゃないから、、頼ってくれ、、不甲斐ないが、、俺らはAが必要なんだ。。」
気づけば涙が流れていた
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作者名：椎名りら | 作成日時：2024年2月14日 23時
