検索窓
今日:6 hit、昨日:41 hit、合計:667 hit

23. 優しい監督 ページ24

「ん、、」




目を覚ませば皆が寝ていた



隣の隼人くんは涙の跡が残っていた



外を見たら森に繋がる競技場が見えた



監督が気づきニッコリ笑い携帯を向けたから



ピースして笑い皆が寝てるとこを撮ってくれた



監督の場所に、向かい座れば小さい声で話した




監「A。何かあれば必ず言いなさい。」ニコ



「……手から……零れていく感覚で、、
せっかく色々手にしてやっと触れたのに……砂が指の隙間から落ちるような、、まだ、、みていたい。
まだ乗りたい。まだ皆の助けになるように頑張りたい。。
けど、何も出来ないままストップされ、、苦しいです。
息が詰まるような、、母の仏壇の横に……自分も
5年後飾られるのか、それともそれすらしない父親なのか、、5年会っていないから……次会うとしても顔はみることはないです。。父は……母が目見えなくなった時から帰って来なくなりました。。」




監督「……そうか、、お母さんはいくつで?」



「33です。18の時の出来婚でした。母は生まれつきでしたから。。25〜30代前半までは多分生きると言われていたらしいです。28には目が見えなくなりました。。6年、、病院で、私が看取りました。けど母は、、ずっと父を待っていました。。結局会えず亡くなりました。見えなくなる事もだけど、、離れていく辛さはわかります。。」



監督「そうか、、父親は連絡もないのか?……A。。誰もお前さんを1人にしない。安心しなさい。」



「……母が亡くなり連絡したら
電話番号も、Limeもメールも変わってました。。
お金だけが毎月大金が振り込まれてます。。
私は……新開さんに酷い事をしました。
死んでしまうのに、、見えなくなるのに、、
置いていくのをわかっても、、大切な高校3年から先の10代も、、時間を費やしてしまうかもしれない。。
どうしたら幸せにしてあげれるかわかりません……
けど……欲が出てしまって、、ッ私はッ……もう離れられないかも、、」






涙が零れ落ちた



監「……新開は可愛い彼女が出来てよかったなぁ、、ニコ
A。離れなくていいんだ。仲間で、彼氏で、居場所なんだからな。。寂しいなら寂しいと言えばいい。
自転車部は精神も鍛えてる。
新開は強い。お前さんを幸せにする為なら手段を選ばないだろうな、、ニコ

沢山甘えなさい。。

そうして共に成長すれば見えなくとも通じるさ。。」ポン




監督の言葉に涙した

24. 涙の訳→←22. 涙の出発



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:椎名りら | 作成日時:2024年2月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。