23. 優しい監督 ページ24
「ん、、」
目を覚ませば皆が寝ていた
隣の隼人くんは涙の跡が残っていた
外を見たら森に繋がる競技場が見えた
監督が気づきニッコリ笑い携帯を向けたから
ピースして笑い皆が寝てるとこを撮ってくれた
監督の場所に、向かい座れば小さい声で話した
監「A。何かあれば必ず言いなさい。」ニコ
「……手から……零れていく感覚で、、
せっかく色々手にしてやっと触れたのに……砂が指の隙間から落ちるような、、まだ、、みていたい。
まだ乗りたい。まだ皆の助けになるように頑張りたい。。
けど、何も出来ないままストップされ、、苦しいです。
息が詰まるような、、母の仏壇の横に……自分も
5年後飾られるのか、それともそれすらしない父親なのか、、5年会っていないから……次会うとしても顔はみることはないです。。父は……母が目見えなくなった時から帰って来なくなりました。。」
監督「……そうか、、お母さんはいくつで?」
「33です。18の時の出来婚でした。母は生まれつきでしたから。。25〜30代前半までは多分生きると言われていたらしいです。28には目が見えなくなりました。。6年、、病院で、私が看取りました。けど母は、、ずっと父を待っていました。。結局会えず亡くなりました。見えなくなる事もだけど、、離れていく辛さはわかります。。」
監督「そうか、、父親は連絡もないのか?……A。。誰もお前さんを1人にしない。安心しなさい。」
「……母が亡くなり連絡したら
電話番号も、Limeもメールも変わってました。。
お金だけが毎月大金が振り込まれてます。。
私は……新開さんに酷い事をしました。
死んでしまうのに、、見えなくなるのに、、
置いていくのをわかっても、、大切な高校3年から先の10代も、、時間を費やしてしまうかもしれない。。
どうしたら幸せにしてあげれるかわかりません……
けど……欲が出てしまって、、ッ私はッ……もう離れられないかも、、」
涙が零れ落ちた
監「……新開は可愛い彼女が出来てよかったなぁ、、ニコ
A。離れなくていいんだ。仲間で、彼氏で、居場所なんだからな。。寂しいなら寂しいと言えばいい。
自転車部は精神も鍛えてる。
新開は強い。お前さんを幸せにする為なら手段を選ばないだろうな、、ニコ
沢山甘えなさい。。
そうして共に成長すれば見えなくとも通じるさ。。」ポン
監督の言葉に涙した
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作者名:椎名りら | 作成日時:2024年2月14日 23時