19. 忘れたくない人 ページ20
「7月は、、もうほとんど見えてない、、？、、わ、かりました、、」
医「それと。。運動は、、禁止だ。走る、自転車、2時間位歩くもダメだ。発作酷かったでしょ、、心臓に負荷がかかっている。。」
「……自転車も、、？ちょっとも、、？」
医「……酷な話だが……今日から禁止だ。これ以上負荷がかかれば、、息が出来なくなる。」
「…………そ、、ですか、、わかりました。余命は、、あります？あるなら目安で聞いときます。」
医「失明し、、5年前後だ。つまり、、20歳前後だ。」
「……わかりました。」
医「合宿終わりに必ずまた来なさい。」
「……はぃ、、」
全てを手に入れた瞬間に
掌から零れていく感じがした
帰り道
気づけば涙がボタボタ零れ
私は部屋から出なかった
副《A病院終わったか？》
「すみません、、今日いきなりですが、、親戚来るみたいなので、、明日連絡します。体調は大丈夫です。では明日！」
副《そうか。新開が心配していた。連絡してやれ。》
「…………あの、、インターハイは、、7月何日っていつ分かりますか？」
副《インターハイ、、7月19.20.21だ。》
「そ、、ですか、、わかりました。。」
副《A何かあったか？》
「………………いえ、、ちょっと病院で疲れて、、すみません。。隼人くんに連絡しときます。」
そう言い切った
prrr
新《A終わったか？》
「……今日親戚が来ることになり行けなさそうなので、明日また連絡します。。すみません、、」
新《……Aなんかあったのか？、、A。隠さないで。》
「…………隼人くん………………」
新《……今から行く。》
「……親戚くるから、、」
新《……A親戚居ないだろ。行くから開けとけ。わかったな。》
一方的に切られた
隼人くんは少し怒っていた
自宅につき母の仏壇をみた
私の写真も並ぶのか、それとも父はそれでも帰って来ないのか、、口座には大金が毎月振り込まれてるが、海外からだ
5年あってない
5年後私は死んでるかもだし目は見えてないだろう
7月の終わりには見えなくなってしまう
隼人くんのゴールも走る姿も、皆の練習も
私は、、隼人くんになんて酷いことをしたのだろう
もらってきた薬が落ちた
大量の薬
なのに、、治らない
涙を拭いてもボタボタ流れ床に座り込んだ
まだ見たい
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作者名：椎名りら | 作成日時：2024年2月14日 23時
