5. 優勝と薬指のダイヤ ページ5
シーズン開幕してから
MSBYは順調に勝ち進み
明日アドラーズと当たる
こうちゃんとちゃんと付き合いだしてから
生理が来ていない事に気づいた
______
今はMSBYベンチで皆の状態をみてるが、
吐き気が朝から続いていてセット終わりには真っ青だった
監「A、医務室で休みなさい、早退して大丈夫だ。吐き気は?」
「……ッ、、だ、いじょぶ、です……す、みませ、、」
吐き気とグラグラと揺れる視界に目眩がした
ガシッと腰を抱かれ横抱きにされた
見れば試合終わりの光ちゃんで
皆が心配そうにみていた
光「A、先控え室で寝とけ、、すぐいく。帰り病院行こう。」
「タクシーで先病院いっておく、インタビューやらあるだろうし後で連絡して?Limeで病院先送るから。おめでとう、最後見れなくてごめんね」
そうして控え室の荷物をもちタクシーに乗せられ病院に向かった
予約したからすぐ裏から受診できた
医「……あ、、えーおめでたなのでこのまま産婦人科に向かってください」ニコ
「……へ、、」
そして産婦人科に案内され器具でエコーを見た
そこには豆粒のような何かがドクドクと動いていた
涙が流れた
小さなそれは確かに生きていて
この子の母親に自分がなるのだと
医「おめでとうございます。12週です。痩せてますし、貧血や熱もよくでるとあるので、悪阻は辛かもですが頑張ってください。鉄分注射は必ず毎月きてください。今日は注射したら帰って大丈夫ですよ!呉々も安静に」ニコ
そうして鉄分注射をされ
エコー写真とキーホルダーに、母子手帳と薬をもらった
涙が止まらず暫く裏口でそれを抱きしめ泣いていた
シーズン優勝したMSBYは取材が忙しく
光ちゃんはなかなか抜け出せそうにないため
タクシーで1度自宅に帰った
2時間程して皆が帰ってきたが
私は吐き気でぐったりしていた
光「A!大丈夫か!?遅くなってごめんな!」
「おかえり、、優勝おめでとう」ニコ
ギューッと抱きしめられキスされた
光「A……優勝したら言おうと思ってたんだ。。結婚しよ。生涯大切にする。」チュ
ベッドで抱きしめ向かい合い手を取られ
嵌められた指輪
大きいダイヤに光ちゃんを見れば優しく微笑んでいた
「……グスッ」コクン
ただ頷くしかできなくて
ずっと泣いていた
嬉し涙をこんなに流す日がくると思っていなかった
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作者名:椎名りら | 作成日時:2024年1月23日 12時