【佐久早聖臣】君にふれる日 (ページ4)

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3. 初めての秘密ページ4

しばらく泣いて

いつの間にか寝ていた

誰かの温もりは久々すぎて

何年ぶりかに熟睡できた

「ん、、」

目を覚ませば暖かくて離れたくなくて

もう一度目を閉じ擦り寄れば

鼓動が聴こえた

「ん、、？」

兎「ふぁあ〜ん？起きたか、大丈夫か？」

気づけば木兎さんとベッドで寝ていた

向かい合わせで腕枕をされていた

「ｯ……ひ、あ、あの、ご、ごめ、、」

兎「、、目、、腫れたな。」

頬を撫でられ目を優しく撫でる親指に心臓がバクバクと破裂しそうだった

「っ、、あの、、ごめんなさい、、寝ちゃて、、あのｯ//」

兎「……A、、何に怯えてるんだ？
臣くんに嫌いって言われたのか？

お前……寝れてないだろ？
寂しいなら寂しいって誰かに頼れ。
縋れ。甘えればいい。今だって謝る事ない。

そりゃあ傍から見たら誤解を招くが
Aが疲れてるのなんか俺ですら見て分かった。
泣きたい時、甘えたい時誰にも言えないなら俺に言え。
今日から俺がそばに居てやる。いくらでも胸貸してやる。

だから、、1人で泣くな。」

ぽろぽろと涙がまた流れ
気づけばまた縋りついていた

優しく撫でる手が暖かくて
昔1度臣くんに撫でられた手を思い出した

「あ、りがと…ｸﾞｽ…」

兎「……Aかぁーいな笑」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

「なっ//」

ピンポーンピンポーン

ビクッと肩が揺れた

ぎゅっと自然と木兎さんの服を握っていた

兎「……出るか？」

「……」ﾌﾘﾌﾘ

首を振り誰か分からないインターホンを無視した

しかし

ピンポーンピンポーン

鳴り響くインターホン

流石に知り合いかな？とモニターを見にリビングに向かった

「ぇ、、」

そこには臣くんが居た

兎「……誤解されないよう隠れとくから。話してこい」

耳元で話されドギマギしながら小さく頷いた

木兎さんは靴を持ち部屋に行った

ガチャ

「ど、したの？」

臣「……体調、、悪い？朝、、ごめん」

「……大丈夫だょ、少し寝てた」ﾆｺ

臣「……A……ごめんね、、朝……傷つけた、、」

「……だ、大丈夫だょ？ﾆｺ明日は行くから、、部活お疲れ様」ﾆｺ

臣「……ご飯たべてる？、、うちくる？」

「……んーん、大丈夫。今日は寝とく」ﾆｺ

ｶﾀﾝ

臣「……誰かいる？」

「んーん、いないよ？」

臣「そ。じゃね。……A、、あとでご飯持ってくる。」

「ぇ、あ、ありがと」