あの日の夢の続き/nkm ページ25
※序盤夢主不在。終盤で子供出てきます
.
「ねぇ、あんなところにお城なんてあったっけ？」
いつものメンバーで遊びに出た帰り、不意に水色の瞳を持つ青年が声を上げた
それに対し青色の瞳を持つ茶髪の青年と、紫の瞳を持つ青年が答える
「僕は怖いお化けが出るから近づくなーって言われて育ったな〜」
「いや、あそこは昔王族が住んでたと言われている。と言ってももう百年も前の話だし、なかむの先祖ってわけでもないけどな」
「え！？ずっとお化けが出るんだと信じてたんだけど！？」
「ぶるーくはすぐどっか行くから釘刺されてたんじゃねーの？」
緑の瞳を持つ青年がケラケラと笑う
「きんときときりやんはなんか知ってた？」
なかむが青色の瞳を持つ黒髪の青年と黄色の瞳を持つ青年に問いかける
「いや、俺も今日初めて知ったよ」
「俺も。
まぁ、俺らほぼ城から出ることなかったもんな」
「だよなー…そうだ！今から探索しにいかね？」
閃いたと言わんばかりの表情で5人を見つめるなかむ
「え、俺は帰りたいけど」
「僕は賛成〜！
スマイルだって気になってるんじゃないの〜？」
「そ、んなことないって言ったら嘘になるが…」
ぶるーくに図星を突かれて言い淀むスマイル
「俺もなんか出そうな雰囲気だから正直あんま行きたくねーけど…」
「俺らの王さまは一度言ったことは曲げないもんな」
「ひとり帰ってもお咎め食らうのは必然だしね」
諦めた表情を見せるシャークん、きりやん、きんとき
「よっしゃー！早く行こ行こ！」
先陣を切って進むなかむとぶるーくの後ろ姿を追いながら、残りの4人は日が暮れる前に帰れるといいなと思うのであった
…
「ねぇ、めちゃめちゃ進んでるけどこっちで合ってんの？」
迷いなく歩みを進めるなかむに問いかける
「なんとなくこっちな気がするんだよね。勘っていうか…あ！」
「ちょ！なかむ！」
何かを見つけたのか走り出すなかむを追いかけようとした5人だが、どういうわけか一瞬にしてその姿を見失ってしまい、終いには森の入り口まで戻ってきてしまった5人
「え？えー！？なんで！？」
「森に誘われたってことか…？」
「なかむ無事だといいけど…」
5人は木々の隙間から見える城を見上げるしかできなかった
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作者ホームページ：なし 作成日時：2023年1月14日 18時
