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──────ゴーンゴーンゴーン
夜の鐘がなります。
その鐘は、十二時を指す音です。
太宰「おや、もう行かなくては……じゃあねぇ、おチビさん?」
中也「さっさと消えろ」
シンデレラは、魔法使いの言いつけ通り、家へ帰ろうとしました。
やっと家へ帰れる喜びから自然と足は軽やかになります。
そのせいか、階段で靴を落としてしまいました。
しかし、シンデレラは……
太宰「あ、靴……まぁ、良いか。私のじゃないし」
魔法使いが作ったものだから無くなっても困らない、と、家へ帰ることを優先させました。
中也「今日来た中から、探さねぇといけねぇのか……めんどくせ」
王子様は、結婚相手を決めかねていました。
気分転換に外に出てみると……
中也「ん? 靴?」
一つの靴が……。
王子様は思いました。
この靴に会う奴を嫁にしよう。
どうせ、誰が相手でも同じことだと。
なら、面倒なことは抜きにして、簡単に、簡潔に選ぼうと……
決意した王子様の行動は早いです。
次の日の朝、王子様は早速町へ繰り出しました。
中也「一人ずつ足を入れて行けぇ。じゃねぇと殺す」
昨日の舞踏会の参列者を一列に並ばせ、順番に足を嵌めさせていきます。
敦「あの人はいちいち脅さないと生きていけないのだろうか」←
芥川「そういう人種だ。察しろ」←
国木田「」←
その列にはもちろんシンデレラもいました。
太宰「あ、それ私が落としたやつ……」
中也「あ?」
太宰「ほら」
シンデレラが足を嵌めると、それはぴったりと合います。
敦「え、じゃあ王子様の結婚相手って……」
芥川「……僕は反対だ」
国木田「あぁ。町が崩壊する」←
こうして、シンデレラと王子様の結婚は、町の平和を望む人々の反対により、
そして、何よりシンデレラと王子様の
“こんな奴と結婚なんてごめんだ”
という想いにより、
喧嘩相手として、幕を閉めました。
町の平和は守られたのです。
おしまいおしまい。
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氷凛(プロフ) - 夏姫さん» ありがとうございますっ!この小説で笑ってくれる方がいるとは、励みになります!! 織田作も入れてアミダくじやってみますね!w これからもヨロシクお願いします! (2017年4月7日 0時) (レス) id: f4be4844b9 (このIDを非表示/違反報告)
夏姫 - 王子様に殺られるww誰も勝てないww姫と王子の会話じゃねぇwwあかん爆笑したww白雪姫かどんな感じになるか楽しみにしてます後織田作出してほしい太宰さんが今回よりまともな感じに理由織田作と一緒だから織田作に褒められ嬉しい太宰さんでw (2017年4月6日 22時) (レス) id: c2f2af25dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷凛 | 作成日時:2017年4月6日 14時