拝啓。私に生を強要した神に告ぐ.mfmf (ページ4)

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とうとい貴方ページ4

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バイトが終わり、家に戻りメッセージを確認すると、お兄さんから来ていた。

内容としては、明日一緒に出かけないかと言う話だった。

あれからお兄さんとはちょこちょこ会って話しをする仲になった。

いいですよ。と、一言だけメッセージを送り、SNSを開く。

ぼーっとトレンドを見ていると、なにやら活動者さんが炎上しているようだった。

トレンドには

【まふまふ彼女】

と、あって有名な人は恋人が出来ただけでここまで言われるのか、と可哀想になってきた。

興味本位で覗いてみると、そこには私とお兄さんが喫茶店でお茶を飲んでいる様子が写し出されていた。

嘘だ、きっとお兄さんはこの人じゃない。そう信じたくて、急いでまふまふと検索すると、多くの写真や歌が出てきた。

顔なんて似ている人はいくらでもいる。そう思い、ひとつの歌を聞いてみた。

常人には出せないような澄んだハイトーンボイスに、揺れない凛とした声。

全てがお兄さんと一致した気がした。

本当にこの人がお兄さんならば、私がそばにいてはいけない。離れなければ。

そう思い、急いで家の荷物を最小限にまとめ、飛び出した。

最後にメモ紙に書いたあなたへの思いだけを残して、私は消える。

拝啓。あの日私に生を強要した君に告ぐ

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