万 年 寝 不 足 鬼 狩 り 勤 労 学 生 。

21徹目 ページ23

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善逸side
　



善「………嘘、だろどうせ…」


時「…残念だけど本当の話だよ。………まぁそれだけならまだ良かったんだけど」



考えが止まりかけた頭にはてなが宿る。
"それだけならまだよかった"……？



呆気にとられて何も喋らない俺とは無反対に時透くんは話す。







時「もし……もしAがやめることになれば、
両親と一緒に海外に行くことになるらしい」



………は、ダメだ頭が回らない。
海外………Aが？






善「……それなら………何でAは言ってくれなかったんだよ……そうだよ！！本当ならAから話してくる筈だ！俺が嫌いだからって嘘つくな！タチ悪いなお前！！あっぶな！！騙されるところだったわ！！！！」



真顔で…いや、悲しそうな…悔しそうな顔でこっちを見てくる時透くん。やめろよ……本当にやめてどっかにいくみたいじゃないか。




時「僕だって嘘であってほしいよ、でも残念だけど本当の話。…………それに勘違いしてるようだからもう一回言うけど、あくまで可能性の話ね。まだ決まった訳ではない」





善「…？どうゆうことだよ」



時「まずやめるかもしれない理由だけど…海外赴任している両親に鬼殺隊の隊員であることがバレたから。経路はわからないけど、本部に両親から電話があったらしい」



善「っ！」



Aの両親は鬼殺隊のこととはまったく関係のない人たちだ。鬼の存在さえも知らない。


そんな人たちが鬼殺隊のことを知って自分の娘も戦っているとわかれば……



時「もう理解したようだけど…まあ、危険なことをしているとバレれば辞めさせようとするのが……普通だよね」



善「Aは……Aは知っているのか」



時「まだ知らない。僕も今朝本部にいたから伝えられただけ。口止めもされてね。でも、明日には確実に話がきてるだろうね。



………話はそれだけ。」





そういうと時透くんはいってしまった。
未だに、頭が追いつかない。
ずっと一緒にいたのに鬼殺隊をやめて、さらに海外にいくかもしれないなんて……


そんなの嫌だよ、俺。














まだ、想いも伝えていないのに__________




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