私とJUMPと後輩グループ。2

(88) ページ40

、



咲夜｢Aさん、俺らに恩返ししなきゃ、とか思ってるでしょー？｣


｢えっ、そ、それは.....｣


思っていることを言い当てられてしまい思わず声が出てしまう。



咲夜｢ふふ、そんなこと気にしなくていいんだよ？同じメンバーなんだから、助け合うのが当たり前でしょ？｣


そう言って咲夜くんはにっこり微笑む。


咲夜｢まあ、恩返ししたいって言うなら、俺らのお願い一個聞いてくれます？｣


そう言って私のほっぺを両手でぐいっと引っ張る。



｢うひゃっ、なにしゅんらよーーー！！｣



咲夜くんの腕を掴むけど、本人はほっぺを引っ張ったまま笑ってる。




咲夜｢ふは、ほっぺのびるー笑
...そーんな辛そうな笑顔見せないで、これからは先輩方といっぱい笑ってください、俺らにもその笑顔いっぱい見せてください｣



そう言ってほっぺを引っ張っていた手を離して優しく頬を撫ででくれる。



咲夜｢.....Aさん、戻りたいんですよね？｣




もう、この人には何でもお見通しなんだね。

でも、迷惑かけてばっかりで、助けてもらってばっかりで、抜けたい、他のとこ行きたいなんて言えないよ、


そう思っていると、



咲夜｢...いいですよ、ほんとの気持ち言って、その言葉を、俺らも先輩方も待ってるよ、｣



｢.....っ、私、戻りたい、またみんなと音楽やりたいの、さくやく、ごめ...っ、｣



抑えきれなかった自分の本当の気持ちを吐き出した途端、一緒に涙も溢れてきて。


そんな私の頭をぽんっと撫で、よく言えました、と微笑む咲夜くん。



咲夜｢これがAさんの本当の気持ちですって、あとは先輩方の役目ですよー｣

(89)→←(87)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す