私とJUMPと後輩グループ。2

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え、どういうこと？嘘でしょ？


JUMPのみんなも驚いてる。


すぐにみんなを見ると、薫くんはにこにこしてて、唯人くんと紫苑くんは、始まったねー笑 なんて言いながら笑ってる。


かおりちゃんに暴力を振るわれてると言われた当の本人は、


涼｢な、何言ってんの！？俺、そんなことやってないから！咲夜、信じてくれるよな...？｣


何だか本当に怒ってるように、どこか切なそうに、でもなんかちょっと楽しそうに、そう返した。


うん、一言で言うと状況が掴めません。



咲夜くんはあー...と言い頭を掻いたあと、涼くんの前まで歩く。


涼くんの前で足を止め、優しい顔で問いかける。


咲夜｢かおりはあーやって言ってるけど、涼は暴力振るったのか？｣


涼｢俺、やってないよ、そんなことしてない、咲夜...信じてよ！｣



咲夜くんの肩を掴んで、声を荒らげて想いを伝える涼くん。


さっきのちょっと楽しそうな顔とはまた違った、今度は真剣な顔。



咲夜｢...うん、分かってるよ、俺はお前も、かおりも、みんなのこと信じてるから。
でも、お前がやってないって言ってるのに、あいつがやられたって言ってる、それにも訳があるだろ？
ちゃんとあいつの話も聞いてやりたいから、もう少し待っててな？
でも俺は、お前が人に暴力振るったりするような奴じゃないって信じてるから、そこは安心しとけ、｣


そう言って、涼くんの頭をぽんっと撫でる。



...ああ、私も、こんなふうにみんなに言ってもらいたかったなー、なんて。



次はかおりちゃんの元に向かう咲夜くん。



咲夜くんはかおりちゃんと同じ目線になるように自分もしゃがみ、顔上げて？と言いながら優しくかおりちゃんの頭を撫でる。


ゆっくりと顔を上げたかおりちゃんの目には、薄らと涙が浮かんでた。



咲夜｢...ん、顔上げてくれてありがとね。
かおりは涼に暴力振るわれてたの？
さっきね、涼から話聞いたんだけど、やってないって言ってた、俺はお前ら2人の話をちゃんと聞きたいから、教えてくれる？｣


かおり｢.....さくちゃんは、私じゃなくて涼を信じるの...？｣


涙目になりながら咲夜くんに問いかけるかおりちゃん。





状況を掴めなかった私とJUMPのみんなだったけど、いつの間にか咲夜くんたちのやり取りを、みんな黙って見つめていた。

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