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結弦Side
あのあと、ホテルの部屋の前まで(人2)ちゃんを送ったあと、昌磨がいなくなったのを気に
俺は、(人2)ちゃんの部屋の前で立ち止まった。
(人2)「羽生くん?」
結弦「…」
昌磨に関わるな、なんて言われて
引き下がる俺だと思う?
ー…ドンッ
俺は、ドアに手を当てた、いわゆる壁ドン
(人2)「羽生、くん?」
結弦「俺がどんだけ心配したと思う?」
(人2)「え?」
結弦「俺すごく心配で…怖かった。」
(人2)「羽生、近いよ…//」
結弦「なんで、、」
(人2)「…?」
結弦「なんで、気づいてくれないの?」
(人2)「なんの、こと?」
結弦「…」
だめだ、ガマンできない…神様ごめんなさい。
もう俺は我慢の限界です。
結弦「俺が、好きって言ったら…どうする?」
(人2)「えっ…羽生くんが…わたしを?//」
結弦「二度も言わせるな」
(人2)「ごめん、あまりにもその…突然だったから…//」
結弦「突然なんかじゃない…前から好きだった。でももうガマンできない…昌磨なに言われようと…俺は(人2)が好きだ。」
そう、好きだ。
好きで好きでたまらないんだ。
(人2)「…やめてよ。」
結弦「え?」
(人2)「わたしは、誰のことも好きになれない…ううん、好きになるのが怖い。羽生のことも、もしかしたらって思った…でもまだ一歩踏み出せない。」
結弦「(人2)…」
(人2)「…ごめん、、帰って。」
結弦「…(人2)…」
(人2)「…わたし、強くないから…整理がついたら…その時はちゃんと羽生に返事するから…」
結弦「その時まで待ってるから!!」
(人2)「!!」
(人2)はそれと同時に後ろを振り向いた。
結弦「ずっと、待ってる。」
(人2)「…羽生…おやすみ。」
結弦「うん、おやすみ。」
ー…パタンッ
静かにそのドアは閉められた。
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作者名:いつみ | 作成日時:2019年7月9日 10時