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今日は男女公式練習の日。
俺は後半に踊って(人2)ちゃんはザキトワさんの次だ。
結弦「頑張って」
(人2)「あ、練習試合は本気出さないから」
結弦「えっ?」
(人2)「本気は試合で、ね?」
結弦「なるほど、」
阿部「(人2)は体力を貯めておくタイプだからね。」
結弦「そうなんですか。」
阿部「ゆづと違って100%以上は出しきらないのよ」
結弦「ふぅん、」
阿部コーチの言ったとおり、練習は形だけだった。
そんなとき、ザキトワがリンクへ入れ替わった
ー…ガッ
(人2)「あっ!?」
結弦「!!」
ドサッ
ザキトワの靴が(人2)の靴に当たってリンクの上で倒れ込んでしまった。
会場「ざわっ、、」
会場が一瞬ざわついた。
(人2)「いたた、」
ザキトワ「大丈夫?」
そんなときザキトワが手を差し伸べた。
(人2)「えっ、」
結弦「(人2)、大丈夫!?」
俺はリンクへ駆け寄った。
(人2)「う、うん…大丈夫」
結弦「捕まって。」
ー…ぎゅっ
俺は手を貸した。
(人2)「…ありがと、」
ザキトワ「ごめんなさい!」
ザキトワさんは俺らに頭を下げた。
結弦「気をつけてよ、これから試合なんだし、もし怪我してたらどうするの。」
ザキトワ「…はい、」
(人2)「もういいよ、羽生行こう。」
結弦「けど、」
あれは、本当に間違えてぶつかったもの
なのだろうか。
俺はなんだか引っかかっていた。
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作者名:いつみ | 作成日時:2019年7月9日 10時