好きなのに･･･君は振り向いてくれない (ページ49)

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いよいよ、女子フリーが始まる。

わたしは、緊張がウソのように溶けていた。

それは昨日のことだった、

わたしは羽生くんにノーミスでやりたいと

告白をした。

すると彼は

結弦「力まなくていいんじゃない？」

（人2）「どうして？羽生くんだってプレッシャーと戦ってるじゃない…女子にだってそれくらい…」

結弦「それはそうかもしれないけど…力んだところで楽しく滑れる？」

（人2）「!!」

結弦「そんなときこそ楽しく滑んなきゃ、（人2）は（人2）らしく、俺は俺らしくってさっき思ったんだ。」

（人2）「そう…だよね、ありがとう。
羽生くん。」

ということがあった、だからいまは緊張なんか
していない。

（人2）「楽しむ」

それだけだ、

わたしはななみんの手を握り、リンク中央へ。

観客「きゃーっ！」

実況「きました、（人1）選手。」

織田「どんな演技を見せてくれるのでしょう」

実況「曲は乙女の祈りです。」

〜♪

織田「最初は序盤の4ルッツ、」

ー…ｼｬｯ

ｽﾀｯ

実況「見事に着氷！！」

織田「乱れはなかったですね！」

実況「次もジャンプです。」

ー…ｼｬｯ

実況「4トゥループからオイラー、3フリップ！」

織田「決まりました！」

実況「次はいよいよ後半ですね」

織田「体力持つでしょうか、」

（人2）「(はぁ、キツイ…)」

実況「次でいよいよ最後のジャンプです。決まるか！？」

ー…ｼｬｯ

織田「4サルコウ！」

ー…ﾄﾞｻｯ

実況「あ〜っ、惜しいです！」

織田「あともう少しでしたが！」

実況「転んでしまいましたが（人1）選手に笑顔がありました。」

キャメルスピンでフィニッシュ。

（人2）「っはぁ、はぁ…終わった…」

観客「「きゃぁーーーーーーー！！！！」」

織田「すごいです、観客からは割れるような歓声です」

わたしは笑顔で手を振ってリンクを後にした。