好きなのに･･･君は振り向いてくれない

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阿部「…はぁ、、」






結弦「コーチ、どうかされたんですか？」






阿部「あぁ、ゆづ。」




コーチはリンクのベンチで腰掛けていた。




阿部「ついキツく言っちゃってね、（人2）だって大会前でピリピリしてるのに…」







結弦「ピリピリすることあるんですか？」







阿部「もちろんあるわよ、人間だもの…でも」







結弦「でも、なんですか？」







阿部「いえ、あの子この時期の大会は必ずピリピリするのよ…」





結弦「どうしてですか？」






阿部「それは私の口からは言えないわ、本人もそれを乗り越えなきゃいけないのよ…。いまはそっとしておくわ。」







結弦「コーチ…」






阿部「さ、ゆづだけでも練習するわよ！」







結弦「はい。」






なんだろう、どうしてこの時期だけなんだろう。









きっとなにか理由があるに違いない。

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