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放課後



侑くんと治くん、角名くんと体育館に向かった




キャーキャー騒がしい音が私には分からないけど




凄い取り巻きに飲み込まれるのは分かる




人混みに圧迫され、苦しい




3人が女子に囲まれどんどん離れてく




揉みくちゃにされ、ぶつかった女子により



補聴器が耳から落ちた




拾うためしゃがめば




凄い足の数





苦しい、取れない、




蹲りただ過ぎ去るのを待っていた







グイッと引かれた












侑くんだ





抱き寄せられ更衣室に連れてかれた




補聴器が無く無音の世界




不安になり取りに行きたかった




クイクイっと手を引いた




侑「ん?大丈夫か?」



「……」耳を触り無いことを伝えた



侑「ッ落としたんか?待っとき。角名A見といてや。」



角「わかった」



「……」



探しに行ってしまった



「……」オロオロ



角「大丈夫やったか?」



フワリと撫でられた



けど何も聞こえなくて不安だった



治「A大丈夫か?」



北「どないしたん?」



北さんに治くんだ



角名くんが何か話してる



どうしよ、予備の今日無い



どうしよ



どうしよ、わからない



怖い




雑音すらない世界




怖い





トントン





肩を叩かれた





侑くんがいた





壊れた補聴器が手のひらにあった




探してくれた




「……」ありがとう




手話で言えば




眉を八の字にして謝ってる





優しいな

_________



侑side



いつもの如く揉みくちゃにされ、ふと、気づいた



隣にAが居ない




急いで抜けて戻れば









蹲り耳を抑えていた




なんでこんなことすら気づかなかったのか




また人が押し寄せるグイッと




引けば泣きそうなA




手を繋ぎ歩けば部室前でクイクイっと引かれた




見ればオロオロしてる




耳をトントンしてるが、、補聴器がない





急いで探しに行けば





踏まれて壊れた補聴器が落ちていた






それが凄く苦しかった






ふと、、無音の世界を想像した





怖かった






急いで帰れば泣きそうな顔






侑「すまん、壊れとる」





あやまれば笑顔で




ありがとうと




北「……予備はあるか?無いなら買いに行こ。」



「……」フリフリ



大丈夫、家にあります。



そう書いたメモ



補聴器はいくら位するのか

4→←2



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作者名:椎名りら | 作成日時:2024年1月8日 23時

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