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口の動きを見る


皆が何を話しているのか


私には殆ど分からない


音が混ざったよなう雑音にも似た何かが


片耳だけ聞こえてくる





電車を降りる


肩を叩かれた


「?」


なんか話してる



周りが煩くて分からない



なにかを見せた



侑「落ちたで!」



口の動きを見た



掌に乗せられたそれ



補聴器ケース



「……」手話でありがとうをしたら




怪訝な顔




侑「ありがとうくらいイヤホン外して言えや」




ビクッとした




怖い




何かを怒っている。



何を?分からない



スマホを震える手で出した



文字を打とうとしたら



はたかれた手



投げられた補聴器ケースとスマホ



見たら彼は怒っていた



「ッ、、」



落ちた携帯を拾い打って見せたら



彼は既に



いなくなっていた










高校受験の帰りの事だった











今日2年になった



あの日の人が宮侑だと入学で知った



女子に囲まれてるのを見た



けど別のクラスだし接点も無かった




だから




今隣にいる彼に



あの日の事を気づかれないかヒヤヒヤしていた




侑「よろしゅうな。」



「……」ペコ



侑「……はぁ。あ。。お前……」



グイッと耳を引かれた



補聴器を取られた



無の世界が更に真っ白な無音になり



雑音すらない世界は



怖かった




「っ、、」



侑「お前さ、、1年前も確かありがとうすら口で言わない失礼な奴だよな?」



「……ッ」




しつ、、れ、、いな、やつ




多分……そう言ってる




手話でごめんをすれば




また怪訝な顔




侑「……俺お前みたいの無理やわ。イヤホンくらい外せやカス」




「……ッ」



何を言われてるか分からない



けど、、怒って……




最後、、カス、、って言われてるのはわかる



周りの目が向いてる



怖い









北「……侑。その子……耳聞こえへんよ。それ補聴器や、返したり」




銀髪の人が来た




侑「ぇ、、」チラ




こちらを見られた




あ、、




知ってる




あれだ、、




最初から言えやとか言われるやつ




前のクラスもだった








怖い、、





侑「ッほんっまにすまん、、本当にすみませんでした」



何かを言って、、すみません、、?


頭を下げた

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作者名:椎名りら | 作成日時:2024年1月8日 23時

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