千年姫と誠の心

２９・足手まとい ページ31

Aside

　
　『あ、あの！土方さん！』

土「ん？なんだ」

明らかに機嫌が悪くなる土方さん


　『ぼ、僕も、一緒に行きたいです』

必死に言葉を紡ぐ
お願いじゃなくて、意思を伝えた、すると・・・


土「だめだ」

　『な、なんで？なんでですか！』

土「だめなものはだめだ」


黒い感情が湧き上がってくる・・・なんで、千鶴や守はいいのに・・・僕は・・！！

　『なんで・・・皆と一緒に戦わせてもらえないんですか？』

　『僕は・・・なにがいけないんですか・・・』


涙があふれそうになる、でもギリギリのところで我慢をする
皆の視線が痛いほど突き刺さる

そして、そんな僕に土方さんが放った言葉は・・・



土「足手まといだからだ」

　『！！・・・え・・？』

土「自分が隊の足を引っ張っていることを自覚しろ！」


もう我慢ができなかった・・・せき止めていた涙が一気にあふれだす


　『うっ・・・す、すみませんでした・・・ひぐっ・・・僕が・・悪かったんですね・・』


気づかなかった・・・・そんな風に思われてたなんて・・・・
涙が止まらず、謝って屯所を出る

この後、僕は後悔した
出なければよかったって





だけど・・・




それ以上に、大切な人たちからの言葉は





僕に一生残る心の傷を負わせた

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