千年姫と誠の心

２４・何なんだろう！！ ページ26

Aside


次の日になった
山南さんは、峠は越えたようで・・・少し安心した

でも、まだわからない・・・本当に無事なのか・・・・

どんよりとした空気の部屋に、さらにどんよりとさせる人が入ってきた


伊「おはようございます」

永「げっ」

総「ゴホッ、ゴホッ」

左「総司？大丈夫か？」

総「うん、空気が淀んだからつい・・・」

　『本当・・・淀んだね・・・』


きっと、この人は昨日のことを言ってくる気がした
しかも、予感は的中して・・・


伊「あら、こんな爽やかな朝なのに、みなさんの顔色が優れませんのは・・・・」


伊「昨晩の騒ぎと関係あるのではありません？」

　『(なんで、いつもこうなのだろう・・・この人は・・)』

近「いや・・・その・・・」

近藤さんは、歯切れの悪い口調で言う
それに危機を感じたのか・・・


永「おい、ごまかせよ！左之！」

左「え！俺が？」

総「はいはい、それは、説明上手な人に任せましょう」

　『あ〜・・・そうですね』


総司の言葉の通り、説明上手な人が立ち上がり説明しだした


斎「伊東参謀のお察しの通り、昨晩、屯所内にて事件が発生しました。しかし、状況は未だ芳しくな く・・・」

伊「まあ、それは大変です事・・」


説明上手な一くんのおかげで、伊東さんの刃が近藤さんには向かなくなった


斎「参謀のお心に負荷をかけてしまう結果は、我々も望むところではありません。事態を収拾し、今 晩にでも、伝えさせていただきたく存じます」

そう言い、頭を下げる一くん


伊「なるほど・・・事情は分かりましてよ。そういうことでしたら、今晩のお呼ばれ、心待ちにして いますわ」

それだけ残して、去っていった


全「はあ・・・」

重たいため息・・・この一か月でどれだけ吐いたものか・・・


総「なんだか、見逃してもらえたみたいだけど・・・もしかして、一君の対応が気に入ったのかな」

斎「そう願いたいものだが・・・」

土「幹部が勢ぞろいしているのに、山南さんだけいないんだぞ。あの人絡みで何か起きたっていうこ とは・・・・」

　『伊東さんなら、勘付くだろうってことですよね？』

土「あぁ・・」

総「そうだったねぇ・・・あの人、めんどくさいなぁ・・」

　『そういう性格の人だから、しょうがないか・・』



近「どうする？歳・・・」



これからどうすればいいのか・・・僕には、わからない

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