21・やっぱり嫌い ページ23
Aside
早めに帰ってきて正解だったと今なら思う
今の段階で「西本願寺」に拠点を移すのは、ほぼ確定みたいだ
そこまではよかった・・いきなり、山南さんに刃が向いてしまった
伊「その左腕は、使い物にならないそうですね」
全「!!!!」
伊「でも、剣客としては生きられずとも、お気になさることはありませんが」
すらすらと出てくる侮辱の言葉・・・
伊「山南さんは、その才覚と深慮で新選組を十分に助けてくれそうですもの」
この人は、人の心というものをわかってなんかいない!
土方さんが、怒りだす前に体が勝手に動いていた
『今の言葉を取り消せ・・・!!』
僕の愛刀の「桜鬼丸」と「月花刀」を伊東さんの前に突き出した
感情が「怒り」に満ち溢れている
伊「!!・・・あなたは・・」
伊東さんも、他のみんなも僕の瞳を見て驚いている
何でかわからず、自分の瞳に触れようとすると・・・
土「A!!やめろ!」
『・・!!』
土「・・・はあ、総司」
総「はいはい、わかりましたよ。じゃあ、行こうかAくん」
そう言って、僕の腕を引っ張っていく
伊東さんを見ると、意味深く笑っていた
襖の外に出ると、千鶴ちゃんがたっていた
僕は、悔しくて・・・かっこ悪くて・・・目を合わせられなかった
そして、もう一つ・・・やっぱりあの人は嫌いだ
***
総司side
伊東さんの発言に刀を突き出し怒り出すAちゃん
完全に我を忘れてしまっているようだったから、止めようとして
彼女の瞳を見ると・・・・
総「・・・!!」
いつもの綺麗な桜色の瞳が、徐々に金色の瞳へと変わっていく
それを見た伊東さんが、企むようにニヤリと笑う
土方さんも危険を感じたのか、僕にAちゃんを連れだすよう指示をした
彼女の手を取り、外へ出ると
手は細かく震えていて
真っ青な顔をしていた
『ど、どうしよう・・・・僕のせいで・・・!!』
総「とりあえず、落ち着いて」
瞳を見ると、不安げにゆらゆらと揺れていて、色が安定していなかった
紫、桜、金、黒、白・・・たくさんの色を瞳に映した後、膝から崩れ落ちた
崩れ落ちた彼女の顔には、一筋の涙が流れていて・・
『助けて・・・・約束の・・・』とつぶやいていた
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宇歌(プロフ) - ルナさん» ありがとうございます!そういっていただけると嬉しいです。頑張りますね! (2016年7月22日 14時) (レス) id: 34c667b779 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - とても面白いです!更新頑張ってください (2016年7月22日 14時) (レス) id: 28e11fac7c (このIDを非表示/違反報告)
宇歌(プロフ) - 平助loveさん» ありがとうございます!そういっていただけると、頑張ろうって思います!両立しながら頑張ります(`・ω・´) (2016年7月14日 22時) (レス) id: fc4db3a53b (このIDを非表示/違反報告)
平助love - 面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください! (2016年7月14日 19時) (レス) id: 16e215697c (このIDを非表示/違反報告)
宇歌(プロフ) - 帰蝶さん» ありがとうございます!期待にお答えできるように頑張りますね! (2016年4月30日 10時) (レス) id: fc4db3a53b (このIDを非表示/違反報告)
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