甘く優しいキミが好き (ページ7)

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たまには甘いものでもページ7

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試合後、着替えてから寮へ向かう送迎バスに乗り込み、スマホを開いた。

すると画面には、今まさに連絡をしようとしたAの名前があって。彼女からのLINE通知を知らせていた。

久々ぶりのAからの連絡にどこか嬉しさを感じながら、また先に連絡させてしまったと後悔の念も生まれた。2週間も放置されて、さすがに待ちきれなかったのだろうな、と。

『お久しぶりです！相変わらずの活躍ぶりに感服しております！ところで私、バーで働く事になりました！昼間はカフェとして経営しているんですけど、慣れるまでは大学終わりにバーの方でお仕事する事になりそうです』

(……バー？)

通知欄をタップして文章を読むと、聞き慣れない単語に首を傾げる。

バーってアレだよな。暗がりのオシャレな雰囲気でお酒を飲むところ。行った事ないけど。

高校の時は居酒屋チェーン店でバイトしてたのは知ってるけど、それとバーは全然違うよな？バーってなんか危なげな感じがする。行った事ないけど。

何処から生まれてくるのか分からない焦燥感に駆られて。挨拶の返しもなく｢バーってどこの？｣とだけ送信した。

その返事が来たのはちょうど送迎バスを降りた時で。

内容を見てから先輩たちに｢ちょっと電話するんで｣と先に行ってもらい、敷地の端の方に移動してから発信ボタンを押す。

2回コール音がしたあと、｢もしもーし｣と普段と変わらない明るい声でAが電話に出た。

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