青と金のコントラスト ページ10
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ホテルの一室。一つのベッドに腰掛ける2人。
私はまっすぐ壁を見つめ。先輩は……さっきから私の髪を手櫛で遊んでる。
なんだこれ。どんな状況なの。
爆発しそうなんだけど…！
｢あのっ、私の髪がどうかしましたか！？｣
意を決して理由を問う。
｢お前って結構クセっ毛でしょ｣
｢は、はい。いつもうねって困ってます｣
｢だからまっすぐなの珍しいなって｣
そ、そんな理由でですか。
先輩に触られるのは嫌じゃないけど。
私の中の何かが爆発してしまいそうなんです。
なんかもう生死に関わる事態です。
再び無言になった。
先輩は気にせず私の髪を弄っている。
ダメだ。なんか話題。
……そうだ、今こそさっき聞こうと思った事を！
｢……せ、先輩もっ、合コン行きたいとか思うんですかっ｣
｢思わないけど｣
………即答だった。
こっちは必死の想いで聞いたのに。即答しないでください。いや、即答で否定したのはいい事なんだけどさ。
｢そもそも、なんであんなに合コンやら女の人やらにがっつくのかが分からない｣
｢……やっぱり男の人ってそういうものなんじゃないですかね｣
｢俺も男なんだけど｣
｢きっと先輩が異常なんですよ｣
｢酷いな……まぁ否定はしない｣
良かった。先輩はいつもの調子だ。
きっと私が余計な事考えすぎなんだよ。
ちょっとだけ先輩が甘い雰囲気纏ってるからって……
｢出会いなんて要らないし。女はAだけで充分｣
｢！｣
｢俺はAで手一杯だから｣
……ねぇ。どうしちゃったの先輩。
なんで今日はそんなに甘々なの。
いつもの冷たいやつは何処に行ったの。
甘すぎて……目の前がクラクラしてるよ。
｢あ、あのっ｣
｢ん？｣
｢私、先輩にプレゼントがあります！｣
ベッドから立ち上がって持ってきたスーツケースを開き、中から小さな袋を取り出した。
｢全然対したものじゃなくて……ただ一目見て、先輩に似合いそうだなって｣
それを差し出すと、先輩は興味深々に袋から取り出す。
―――黒地に青と金のラインが入ったリストバンドだ。
｢いいじゃんこれ。どうしたの？｣
｢買い物してたらスポーツ用品店があって。チケットとか用意してくれたから、ほんの気持ちですけど｣
｢ありがとう。今度から使わせてもらうよ｣
リストバンドを右手に嵌めて、私に見せるようにガッツポーズをする。そして嬉しそうに目を細めてくしゃりと笑った。
〈 青と金のコントラスト 〉
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肴(プロフ) - なべさん» ありがとうございます(＞＜)これからもたくさんの方にカッコイイと思って頂ける大谷さんを書いていきますので、続きもお楽しみくださいませ！ (2019年4月3日 15時) (
レス) id: d1ef2c2a4b (このIDを非表示/違反報告)
なべ(プロフ) - 大谷選手カッコイイです！！次のも楽しみにしてますね！更新頑張って下さい！！ (2019年4月3日 15時) (レス) id: f19b1505d1 (このIDを非表示/違反報告)
肴(プロフ) - 緑担さん» 前回にもコメント頂きありがとうございます( ´ω` )とてもやる気が出ます！ご本人様には及びませんが……これからもたくさん妄想(笑)していきますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月1日 13時) (レス) id: d1ef2c2a4b (このIDを非表示/違反報告)
緑担 - 続編おめでとうございます!!大谷選手がかっこよすぎます!!更新頑張ってください!!応援してます!! (2019年4月1日 11時) (レス) id: 282a695b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肴 | 作成日時：2019年3月29日 22時
