絶体絶命で渾身の一撃を ページ35
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チュッチュッと、先輩が触れる度に聞こえる音が鼓膜に直に響く。未だかつて無い甘い刺激に、何も考えられなくなっていた。
｢っ、せん、ぱ……い｣
｢……ん｣
｢く、擽った、……いですっ｣
｢……そう｣
いや、｢そう｣じゃなくて！
何とか逃れようと身体を捻ったり脚をバタバタさせてみるけど、先輩の力には全然敵わない。
それどころか、そんなのお構い無しに彼の顔がだんだん下に降りていってる気がする。
｢……あっ｣
先輩の唇が鎖骨に差しかかった時。
掴まれていた両手のうち、左手だけ離されて自由になったと思いきや、私が着ていたパーカーのチャックを一気に降ろされた。
ちなみに私の今の姿は普段寝間着に使っているパーカーにショートパンツのセットアップ。中は……もちろん下着だけ。
｢ちょちょちょ！待ってくださいぃ！｣
1番下の下止めまで外されてしまい、前は完全に全開。紺色のナイトブラが丸見えだ。
なんて色気のない物を着てしまったのか……！なんて後悔している場合じゃない。
自由になった左手で先輩の身体を押してもピクリとせず。
これが本当に酔っている人の力なの？！
私が悪戦苦闘にもがいている間も、先輩は気にも止めず降下していって。気付けば下着に覆い隠されていない胸の膨らみに到達してた。
｢……お前、甘いな｣
｢何、言って……、んっ｣
少しだけ身体を起こした先輩は、今度は私の唇に口付ける。
優しく、だけど激しく。
お酒とは違う、確かな熱を持って。
(こんなの、先輩じゃない……！)
お酒の匂いが充満して、飲んでないのに頭がクラクラする。
そろり、と先輩の掌が私の太腿を撫でた。
ゆっくりと、だけどはっきりと意思を持ったそれが、ショートパンツの裾に侵入してくる。
ふと、昨日の大学で友達が話していた事が頭を過ぎった。
“昔、年上の彼氏がさー、酔った勢いで迫ってきた事があったの”
“酔った勢いで初めてとか、ありえなくない？”
―――“ありえなくない？”
｢……先輩っ、ダメぇ！！｣
｢うっ｣
左手で思いっきり先輩の顎に掌底をいれた。
“いい？A。人間の急所は顎よ”
“どんな屈強な人間でも顎に掌底を入れられれば、脳が揺れてダウンするの”
“どうしてもの時は自分の身を守るために……かましてやりなさい”
―――お母さん、教えてくれてありがとう。
お陰で先輩は……ソファーから落ちてピクリともしなくなりました。
〈 絶体絶命で渾身の一撃を 〉
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肴(プロフ) - なべさん» ありがとうございます(＞＜)これからもたくさんの方にカッコイイと思って頂ける大谷さんを書いていきますので、続きもお楽しみくださいませ！ (2019年4月3日 15時) (
レス) id: d1ef2c2a4b (このIDを非表示/違反報告)
なべ(プロフ) - 大谷選手カッコイイです！！次のも楽しみにしてますね！更新頑張って下さい！！ (2019年4月3日 15時) (レス) id: f19b1505d1 (このIDを非表示/違反報告)
肴(プロフ) - 緑担さん» 前回にもコメント頂きありがとうございます( ´ω` )とてもやる気が出ます！ご本人様には及びませんが……これからもたくさん妄想(笑)していきますのでよろしくお願いしますm(_ _)m (2019年4月1日 13時) (レス) id: d1ef2c2a4b (このIDを非表示/違反報告)
緑担 - 続編おめでとうございます!!大谷選手がかっこよすぎます!!更新頑張ってください!!応援してます!! (2019年4月1日 11時) (レス) id: 282a695b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：肴 | 作成日時：2019年3月29日 22時
