ホテイアオイ (青黒) (ページ37)

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あの日からずっと彼は私の傍にいてくれている。

本当に離さないと言わないと離さないだろうな
って思うくらい私にべったり。

前の彼と違って、思ったことは言い合うし
つまらない事でたくさん喧嘩もした。
泣いた時も辛いって思ったこともたくさんあった。

けど、それでも翔太くんの傍にいたい、

そう想える。不思議だけど。

渡「はぁ～…マジ緊張すんだけど」

『もう3回くらい会ってるじゃん』

渡「それとこれとは別だろ…」

『気軽でいいよ、大丈夫！お父さん優しいし！』

もし、蓮くんを選んでいたらまた違う道を
歩んでいたかもしれない。

あの頃は、本当にどっちと幸せになりたいか
すごくすごく悩んだ。

私の心を揺れ動かした二人。

不器用だけど優しい翔太くんと、
真っ直ぐに想いをぶつけてくる蓮くん。

きっと、どっちを選んだとしても私は
幸せになっていたかもしれない。

渡「…なあ、本当に俺でいいの？」

『いまさら？もう翔太くんじゃないと落ち着かない』

渡「俺も、幸せになろうな」

『ふふ、うん、よろしくお願いします』

明日も明後日も、きっと翔太くんは
私を幸せにしてくれる。

end.