31 ページ32
.
.
.
you side
あの頃とは違う大きな身体にぎゅっと
包まれている私。
『…蓮くん、』
目「…Aはさ、どっちと幸せになりたいって思ってる?」
目「俺か、しょっぴー」
正直、今の気持ちはぐちゃぐちゃだ。
泣いてるだろうからとすぐ飛んできてくれる
少し強引な蓮くん。
俺を信じて欲しい、と言ってくれたしょっぴー。
でも、この先、幸せになれるかって言われたら
そりゃ誰にも分からない。
目「一人でいるとき、どっちのこと考える?」
『…わかんない、』
目「ごめん、俺ちょっと強引すぎたわ」
と、離れた身体。
でも変わらずに握っている私の手。
本当は、分かっているのに。
どっちのこと考えてるかなんて、とっくに
分かっているのに。
目「思ってる人と一緒にいた方が俺はいいよ」
目「じゃないと幸せになれないじゃん」
『…うん、』
目「辛いことあるかもしんないけど、それを二人で乗り越えるべきなんじゃないかなって」
蓮くん、本当はどっちを思っているか
分かってるの?
ぎゅっと強くなる手。
離したくない、と私に伝えるように。
『…蓮くん、』
目「…しょっぴーは、大事にしてくれると思うよ」
『え、』
目「しょっぴーはAのことばっかり考えてると思うから」
、
230人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:bear. | 作成日時:2020年12月30日 0時