ホテイアオイ (青黒) (ページ27)

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目「しょっぴー、いま女の人に絡まれてる」

『…だろうね、モテるもんね、』

目「やっぱ行くわ家」

『えっ、今からって、切れてるし…』

女の人に絡まれている、か…

そりゃそうだ。カッコイイもん、優しいし
モテますって顔してるし私なんかより
ずっといい女の人はたくさんいる。

でも、しょっぴーなら、しょっぴーなら
大丈夫かもって思えた。

幸せにしてくれる、過去のことは忘れれる。

そう思ってたのは、私だけだった？？
涙が零れそうになるのを抑え、上を向く。

服、着替えなきゃ…と下ろしていた髪を
結びお団子にして楽な格好に着替える。

軽く部屋を片付ければ、タイミングよくなった
インターホン。

そこには、本当に蓮くんの姿があった。

目「マジで来ちゃった」

『なんて言ってきたの？』

目「うーん、適当に、もう帰りますって」

そういうと自分の家かのようにスリッパを履き、
部屋に入りソファに腰かける蓮くん。

その横に腰ければ、蓮くんの頭は私の
肩にこてんと乗った。

酔ってるのかな、とじっとしていると伸びてきた手。

ぎゅっと握られる。

蓮くんの手、すごく熱い。

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