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気まずい、早く家に着かないかなと
そわそわしているのを見た蓮くんは何故か
私の手をぎゅっと握る。
驚いて、目を見開くと笑う蓮くん。
『…蓮くん、手、』
目「繋いじゃダメなの?」
『ダメじゃないけど、そういうのは好きな子と、』
目「俺、好きな子としてるんだけど」
…好きな子としている?
待ってよ、ちょっと、こんなのドラマでしか
見たことないし。ましてや、蓮くんとなんて…
『どういう、意味』
目「わかってんじゃん、絶対に意味」
『…びっくりしすぎてもう分かんない、』
目「とりあえず、しょっぴー選ぶなら俺を選んでってことだけ伝えとく」
蓮くんってこんなにも素直に気持ちを伝える人
だったんだ、と心の中で呟く。
さっきよりどんどん早くなっていく心臓。
高校の時、夢にまで見た2人っきりに加えて
手を繋いだり、おまけに告白モドキされて。
こんなこと初めてだから。どうしたらいいか
全くわかんない。
そんなことを考えてると家の前。
蓮くんはそっと私の手を離す。
少し寂しいなぁ、なんてことを考えてみたり。
目「まあ、また誘う」
『うん、ありがとうね、蓮くんも』
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作者名:bear. | 作成日時:2020年12月30日 0時