再会 ページ2
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俺はとても胸が躍っていた。
そう、今日は待ちに待った勇者が来る日。
彼奴らが来る日なのだ。
「今日は天気もいいし、彼奴らも来る。
楽しみだな。」
”らだおくん”を撫でながらそういうと、「ら！！」とにこにこの笑顔でうなずいてくれる。
本当にかわいい。この子たちは俺の癒しでしかない。
そう思いながら撫でていると、律儀に扉がノックされた。
「どうぞ〜」
そう返事すると、そこには俺の部下ではない人物たちが立っていた。
勇者だ。
「あ、よ〜こそ〜」
そうらだおくんを撫でながら言うと、いきなり銃弾が俺の方に飛んできたので避けたら頬に掠った。
普通に怖い。
「いや、魔法じゃなくて銃なのかよ」
そう”焼きパン”の方を見ながらいうと、動揺しながら焦って「どうしようっ！！！」って他の人に言ってる。
その姿が面白くて、笑っていると、いきなり”らっだぁ”が俺の方へ歩いてきた。
「一回死んでもらってもいい？」
めちゃくちゃ好戦的のようだ。
らだおくんが震えて泣いているので、「大丈夫だよ」と声をかけて浮遊魔法とやらを使って移動させる。
それを見て、「凄い」という声が聞こえるので「マジで？ありがとう」と返すと、動揺された。
とっても傷ついた。
そんなやりとりをして、少し間があいたので、一つ話をしよう。
「え〜っと、勇者の諸君。こんにちわ。
魔王をやらせてもらってるぐちつぼっていう者です。よろしくね。」
そう挨拶しても、誰も返してくれない。
あの元気な皆はどこへ行ったのか。
あ、俺が魔王だからか。めんどくせえな。
「誰か反応してくれたらうれしいんだけど……まあいいや。
俺から聞くことは一つ。なぜお前らはここへ来た？」
「勿論、お前を倒すためだろ」
”原人”が真顔でそういう。
「なんで？
なんで俺を倒したいの？？？？何かした？？？？」
「勿論、魔物が僕ら人間の生活を脅かすから……」
焼きパンが当たり前かのようにそう言った。
「へぇ……それっていつ？
俺らが人里に言って畑食い荒らしたりしてたって訳？」
「いやいや、森とかでそっちが平気で襲い掛かって
くるだろ」
真顔になりながら”ぺいんと”さんが言う。
「いやいや、不法侵入されたら誰でも出てけってなるだろ。」
そう、魔物にも縄張りというものがある。
せめて許可を取ってほしいものなのだ。
「不法侵入……？」
俺以外の人の脳内が？で埋め尽くされる。
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作者名：ただのオタク。 | 作成日時：2023年5月7日 13時
