双子は踊り狂い、愛を語る。【オリジナル】 (ページ8)

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双子に愛され、壊れてく。　４ページ8

side：ｙｏｕ

二人と見つめ合うとこ数秒。頑張って言い返してみる。

「………お、怒らせたってなに！？わたし、友達とも遊んじゃいけないって言うの？」

わたしをが双子を見上げてそう言ってみると、キョトン顔になった。そして笑いだす。

でも、急に真顔になった。

ゾクリと背筋が、凍った。

急に真剣な顔になって、わたしのことを見下ろす双子。
怖い。すごく怖い。だけど、すぐに元の顔に戻った。

「そーんなビビんないでよ、おねえちゃん。

「襲って食うわけじゃないんだから。」

「アンタ達ならやりかねない。」

「ひどいなあ。」

笑ったり、怒ったり。随分とまぁ、忙しい表情だなあ。

なんて思ったけど、いきなり双子は、ストンッとわたしと同じ目線になるよう腰かけた。

「それでね、僕たち考えたんだ。」

「おねーちゃんって、ぼくらがこう言っても、聞かないみたいだから。」

「どうすればぼくたちのモノになるんだろうって。」

「いっそさぁ。」

双子は同時に、わたしの首を軽く締めようとした。
わたしの心は恐怖でいっぱいになった。

「おねーちゃんをこの場で殺して、ぼくらだけのものにしちゃおうかなぁー。」

「ぼくらがずっと、永遠に、死ぬまで愛でてあげるから。」

ねっ、と笑う双子にまた、背中が震えた。コイツらなら、本当にやりそうで怖かった。

彼らの目には、私が写っている。片目に一人。片目にもう一人と。

そんな彼らの目は、わたしの心の中まで覗かれてそうで怖い。

「なあーんてね。ジョークだよ。」

パッと、私の首から手を引く双子。

やっと、安心するわたしだが、ふたりは満足しなかったみたいで、にやりと笑ってわたしを見据えた。

「そういえばさあ、知ってる？おねけちゃん。」

「男の人ってね、大切な人に、これは自分のですって、わからせるために。」

「シルシをつけるんだってさ。」

ここに、と、双子は指さしたのは、わたしの首元。

そーーーっと、わたしの首元を嬲るように動かす。くすぐったくて、変な風に体をよじらせるけど、二人は言った。

「いいよねつけたって。だっておねえちゃんは、」

「ボクラノモノなんだから。」

双子は私の肩を両方から押さえつけて、動かせないようにする。

抵抗しようにも、双子の力は、あまりにも強かった。

そして双子の唇が、わたしの首元に触れた。