双子は踊り狂い、愛を語る。【オリジナル】 (ページ7)

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双子に愛され、壊れてく。　３ページ7

side：you

それ以来、わたしは双子の悪魔に縛られていた。
わたしが友達と話していると、ふと思い出すアノコト。

いつの間にか、わたしは人と話すときは、首を触っているのが癖になっていた。

みんなから心配されないように、必死に必死に笑っていた。

「嬉しいなぁ、おねえちゃん。」

「ちゃーんとぼくらの忠告を、守ってくれているんだね。」

弟達との関係が変わって、2週間後。いきなり双子が、部屋に入って来た。

わたしは、勉強の真っ最中。鉛筆をおいて、ふたりに目を向けた。
くすくすと笑って壁に寄りかかっている双子に、わたしは恐怖しか生まれなかった。

「…………なにか、用？」

「へぇ、酷いなぁ。わざわざぼくらが部屋に来たって言うのに。」

「追い返すだなんて。ぼくら悲しくて死んじゃうよ。」

ああほんと、なんてこの二人は、綺麗な悪魔なんだろう。

きれいな弧を描き上げて、彼らはわたしをみつめるの。そして瞳に吸い込まれる。

きれいな瞳。澄んだその瞳に見つめられると、動きが止まってしまう。

「……………………。」

わたしが、二人の目から逃げられないでいると、くすくす笑う二人が、急に暗い顔をした。

「……＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿おねえちゃん。」

「………な、なによ！」

ドアの方に立っていた双子が、わたしの方に近づいてきた。それが怖くて、わたしは思わず、椅子から立ち上がった。

そして、後ろの方に後退った。だけど双子は反対に、近づいてきた。

「ねぇ、どうして逃げるの？」

「お願いだから、ぼくらから逃げないでよ。」

さっきとは違う、悲しそうな顔。急に、コロコロと変わる顔。

思わず立ち止まると、双子はわたしの傍へ来て、立ち止まった。

そして＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

「…………………わっ。」

双子に肩を押されて、ガクンと床に座った。

後ろがベットだったので、ベットを背もたれとして座っている状態。

「今日さあクラスの友達と、遊ぶ約束したよね？」

「っ、なんっで！！！」

「なんで知ってるのか？さあ、なんでだと思う？」

「ぼくらは一通り、おねえちゃんのこと知ってるんだよ。

「それに、言ったよねえ。分かってる？おねえちゃん。今の立場。」

どうやらわたしは、双子を怒らせてしまったようです。