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不可解な忠告 ページ2
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隊員数は俺を含め、全部で九人。うち、一人は今西へ研修に出ているという。
それは知っていた。何故なら、俺はそいつと馴染みがあるから。
……それにしても、いろいろな人がいるものだ。同じ人とは思えない髪色の人がいたり、異人がいたり。
この隊も変わっているな……
「春木。」
紹介を終え、戻ろうとすると不意に声をかけられた。
「あ……ええと、柳さん？」
「そうだ。少しいいか？」
上官にあたる人に言われて、断るわけがない。すると柳さんは俺を廊下の隅へと呼び寄せた。
「お前にひとつ、忠告があってな。」
「何でしょうか。」
「悪いことは言わない。春木。この隊の中では、決して涙を見せるな。特に、精市の前では。」
……は？
「……柳さん？」
「深いわけは聞くな。とにかく、泣きたくなっても我慢をしろ。……いいな。」
そう言って、柳さんは足早に去っていった。
……どういうことだろう？涙を見せるな、って？
もちろん従う。が……どうも、不可解だな。
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作者名：幻想曲 | 作者ホームページ：http://uranai.amanoboru
作成日時：2016年3月1日 20時
