伍拾漆 ページ10
「…えっと、その、蝶屋敷で休んでる時に時透くんが来たんですけど、私、てっきり幻覚かと思って、『本物の時透くんに好きって言えたらいいのになー』、ってその時透くんに言ったら、あの、幻覚、と思っていた時透くんが本物で、っていうかなんていうか…」
…
「ぶふっ」
数秒の沈黙の後、蜜璃ちゃんと宇髄が吹き出した。
顔に熱が集まり、全身に汗が吹き出る。
「ちょ、ちょっと、！わ、笑わないって言ったじゃないですか！！」
顔を真っ赤にして2人に訴えかける私。
しかしお構いなしに2人は笑っている。梅雨のジメジメとした天気も全て吹き飛ぶのではないか、というほど笑い飛ばしている。
蜜璃ちゃんはまだ我慢しているけど、宇髄さんとか酷すぎるんですけど。隠す気ないですよね。
「ごっ、ごめんなさいっ、まさかこんなっ、ぶふっ、」
「ぶふぉっ、はっはははっ！お前っ、馬鹿じゃね？」
「ば、馬鹿とはなんですか！宇髄さんに言われたくないです！！」
「ああ！？」
という会話を静かに聞いている伊黒さん…
ん？
まてまてまて、
肩 が 震 え て い ま せ ん か ？
伊黒さん、何笑ってるんですか。
斜め前に座る縞縞の羽織を着る男は、そっぽを向いて肩を小刻みに揺らしている。
「い、伊黒さんまで！？」
「お、俺は笑ってなど、いないっ……ふっ」
「笑ってるじゃないですか！！」
恥ずかしさで、顔を隠すように机に突っ伏す私と笑い続ける三人組。
…どうなってんだほんとに。
「…ちょ、いつまで笑ってるんです？？」
目の前に座る彼らはもうすでに5分、いや、もう10分だ、ずっと笑い続けている。
宇髄さんなんかは、
「ごっ、ごめんなさいねっ、でも、私達、これからもAちゃんと無一郎くんの恋を応援し続けるわ！！ね、伊黒さんっ！」
「………ぁぁ」
伊黒さんは、蟻の声かと思うくらいものすごく小さな声で答えた。
……いやだから私を睨まないで下さい。
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美雨音トウカ - なずなさん» そんな風におっしゃって下さるだなんて、とても嬉しいです！モチベーション凄くあがります…！これからも頑張って更新しますので、是非宜しくお願い致します！ (4月21日 11時) (
レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
なずな - 心臓が…爆発…しました……最＆高です！！！ (4月14日 16時) (レス) @page19 id: f22ade9e4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美雨音トウカ | 作成日時：2024年3月20日 0時
