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伍拾参 ページ6

「…い、おいっ、どうした、大丈夫かァ?」

不安気な瞳をこちらに向ける不死川さん。
何故か溢れてくる涙。
不死川さんはそれを拭ってくれた。

「なんかあったのかァ?」
「わ、わからないです。何か、記憶が…」
「…今日はもう寝ろォ。俺ももう帰る。済まなかったなァ。」

そう言って、椅子から立ち上がる不死川さん。
戸に手をかけたところで呼びかける。

「ま、また来てくれますか…?」
「…!あァ。」
「、ありがとうございますっ!」



そして部屋には再び私一人。
千雨はいつの間にかいなくなっていた。鎹鴉も大変なんだなあ。


それにしても、さっきの声は、一体、何だったのだろう。いつかの大切な記憶、ということしか思い出せない。

別に幼い頃の記憶がない訳じゃ…



あれ



幼い頃の記憶が






思い出せない





いくら考えても、鬼殺隊に入る訓練をする前の記憶が思い出せない。



そもそも、何故私は鬼殺隊に?



私は、ずっと忘れたまま、これまで生きていたの?この先も思い出せないの?


頭が痛くなるばかりで、覚えているのは鬼へのどうしようもない憎悪だけ。


嗚呼、わからない。これ以上考えたくない__





考えるのに疲れてしまって、その日はいつの間にか眠りに落ちていた。

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美雨音トウカ - なずなさん» そんな風におっしゃって下さるだなんて、とても嬉しいです!モチベーション凄くあがります…!これからも頑張って更新しますので、是非宜しくお願い致します! (4月21日 11時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
なずな - 心臓が…爆発…しました……最&高です!!! (4月14日 16時) (レス) @page19 id: f22ade9e4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年3月20日 0時

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