仇 ページ10
涼しい風を肌に感じながら、任務先へ進む。少しでも多くの人の命を救うため、できるだけ足を急がせる。
今回は癸の隊士と合同任務らしい。千雨によると、この辺りが待ち合わせ場所らしいのだが…人が多すぎる。これが都会か…!よく考えたら、相手の容姿も知らないのにどうやって探したら良いのだろうか。手掛かりは隊服しかない。これは本当に合流できるのか?
…と思っていたが、今の日本に洋風の隊服は、案外目立つらしい。
「あっ!、あのっ!もしかして、合同任務を一緒にしてくださる、天泣さんで合っていますか?」
そう、声をかけてきたのは、深い赤の髪を持ち、市松模様の羽織を羽織る男の子だった。きっとこの子が合同任務の相手だろう。
「うん、合ってるよ!あの、申し訳ないんだけど、私、まだ貴方の名前教えてもらってなくて…」
「俺の名前は竈門炭治郎です!」
私の質問に嫌な顔1つせずに返してくれる竈門炭治郎くん。笑顔が眩しい。優しさが滲み出ている。
「竈門くん、でいいかな?私のことは天泣〜とか、A〜とか、適当に呼んじゃって!」
「え、!?いやいや、Aさん、階級甲ですよね!?そんな方を呼び捨てだなんてできません!」
「えー、そうかな?まあ呼びやすいように呼んでいいよ!」
「わかりました!」
軽く挨拶をし、目的の鬼の気配を探す。五感を全て研ぎ澄まし、微かな動きも見逃さない。
…東と西の方角にそれぞれ3体の鬼の気配。
「竈門くん、私は東に行くから、竈門くんは向こう側よろしく。何かあったらすぐに助けを求めて。」
「は、はい、!」
戦いが、始まる。
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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません!!教えて下さって本当にありがとうございます…!へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…!本当にありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年2月28日 23時