捌 ページ9
「いやいや、私ね、無一郎くんの毒舌、Aちゃんの前だったら、とてもましになっていると思うの!」
私の目が大きく見開かれる。
恋柱の蜜璃ちゃんにそんな事言われちゃったら、望みがないとわかっていても、期待、しちゃうじゃん。
ただ、恋愛的な意味で好かれている訳ではなくても、時透くんの中でちょっとトクベツな存在になれてたらいいな、なんて今日も考える。
「うわぁぁん!時透くんに会いたいーー!いや、夜こっそり蝶屋敷に行ってるから、あってはいるんだけど!声が聞きたい!」
言葉がきつくてもなんでもいいから会いたい。別に恋人でもないのに、少し会えないだけで胸が締め付けられるようだ。時透くんが私のために時間を割いてくれるだけで私は十分幸せ。と、思っていたけれど、人間の欲は計り知れない。1つ欲望を満たせば、次の願望を叶えようとする。
「Aちゃんならきっと大丈夫よ!私、応援してるわ!」
蜜璃ちゃんの可愛らしい言葉に心が温かくなる。
「ありがとう、蜜璃ちゃん!」
そのとき、澄み渡った空に漆黒の陰が横切った。私の鎹鴉、千雨が任務の知らせに来たのだ。
「北北東!北北東!次ノ任務先ハ北北東!スグニ向カヘ!」
「ありがとう、千雨。ふう、そろそろ任務に行かないと!時透くんは任務の後かあ〜」
「Aちゃん、頑張ってね!無一郎くんのためにも!」
「蜜璃ちゃんに言われたらもっと頑張っちゃう!」
「ふふっ、じゃあ、Aちゃん、また会える日に…!」
私達鬼殺隊には確実な明日が約束されていない。いつ、命を落とすかわからない。その事実を噛みしめ、刀を握る。
「…うん!」
※やばいですミスだらけです。見つけ次第修正します。※
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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません!!教えて下さって本当にありがとうございます…!へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…!本当にありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年2月28日 23時