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「と、いうことがあったの!もう心臓が寿命を迎えちゃうんじゃないかってずっと心配してたの〜!」
「キャーッ!恋してるわねーっ!」

あれから数日後、私はまた蜜璃ちゃんと甘味処にて、ずんだ餅を頬張っている。蜜璃ちゃんは桜餅50個を、それはそれは幸せそうに食べていた。蜜璃ちゃんに、時透くんの容体が回復したことと、蝶屋敷での出来事を話すと「もっと詳しく聞かせて!」と、鬼殺隊一の笑顔を見せられ、いやもう断れないぞということで先程の会話に。今日は視線で鬼を殺る柱、…じゃなくて、伊黒さんは任務が入っていたので、来ていない。視線が痛くないということの素晴らしさに改めて気づかされる。

「そういえば、Aちゃんは無一郎くんのどんなところが好きなのかしら!?」

無一郎くんのどんなところが好きなの、という声が頭の中をぐるぐる回る。戸惑いながらも、頭に次々と浮かんでくる、彼の好きなところを述べていく。

「え、えーと、まず毒舌だけど私のことを考えてくれていることがたまーにわかることでしょ、それといつも冷静で、私が混乱しても落ち着かせてくれるし、いつも私のことを守ってくれて、それで、か、かっこいいし、えーと、えっと、…も、ももも、もう無理!は、恥ずかしいよ!」

顔に熱が集まり、手で口元を隠す。

やっぱり、時透くんってなんだかんだ、私のことを考えてくれていると思う。その事実に毎日胸をときめかせている。
彼は毒舌だけれど、そんなところにも好意を抱いている。

「Aちゃん、無一郎くんのことが本当に好きなのね!キュンキュンしちゃうわ!
Aちゃんはさ、無一郎くんと恋仲になりたい!とかないの?」

それ、聞いちゃうの!?

「そ、そりゃいつもおもってる、けど!……」
「キャーッ!末永く幸せに暮らしてね!」
「き、気が早いよ蜜璃ちゃんっ!どうせ時透くんが私なんかに振り向いてくれるわけないよお!」

自分で行っておいて先程の言葉が心に重く、のしかかり、目が湿っていく。勝手に好きになって、勝手に泣くなんて、なんて身勝手なんだろう。と、思いつつも目にはどんどん涙が溜まる。

「そんなことないわよ!きっと無一郎くんもAちゃんのことが好きなはずよ!」

ふと、数日前の彼の言葉が蘇り、首を素早く左右に振る。

“これが鴉?ふーん、へったくそだね。"

なんか悲しすぎて涙引いたんですけど。
…お世辞でもこれは好きな女に言う言葉ではない!

「いや、蜜璃ちゃん、それはないと思う!」

捌→←陸



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美雨音トウカ - ふゆさん» 申し訳ありません!!教えて下さって本当にありがとうございます…!へなちょこ作者で申し訳ないです。そして何度か読んでいただけてるだなんて、もう胸が嬉しさでいっぱいです…!本当にありがとうございます! (5月6日 9時) (レス) id: 212377e0a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ(プロフ) - 初コメント失礼します。とても素敵な作品で何度か読ませていただいています。ただ参拾弐が抜けているのでもし非公開にしてるなら公開お願いします🙇‍♀️ (5月3日 19時) (レス) @page33 id: 2415585283 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美雨音トウカ | 作成日時:2024年2月28日 23時

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