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story38 ページ39

いろいろと考えてしまう

あれで、善かったのか。あのとき、何をするべきだったのか

ちゃんと敵を捕まえたと言っても、助けられなかった人は多い

──佐々城さんを助けていなかったら最初から心が折れていたかもしれない

彼女のふわりとやさしい微笑みを思い出す

助けられて善かった、と思う。手から溢れなかった命が在ることを嬉しく思う


『私、誘拐されたのです』

『駄目です、その錠前に触れては不可ません!』

『昨日は……本当に、有り難う御座いました』


何か脳を刺激するものがあった

頭の隅に鎮座する違和感が──


──何故、確実性の低い遣り方で殺されかけた?

──何故、一人だけ別室だった?

──何故、あの時点で警告を発することが出来た?


疑問は尽きず、自分の中で答えが導き出されていく

すべてが音を立てて繋がっていく。隙間が埋まり、全体像が見えてくる


探偵社を狙う理由は?

──≪蒼の使徒≫

──蒼色旗の反乱者事件。その犯人、蒼王

『聞けば佐々城さんは唯一の恋人とは最近別れたのだとか』


心は、違う、そんな訳がないと叫んでいる

頭は、そうだ、其れしかないと吼えている



真逆


真逆佐々城さんは──





何処からか、銃声が聞こえた気がした

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(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2019年3月8日 11時) (レス) id: 6a81806e14 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すごく面白いです!更新待ってます! (2019年3月7日 14時) (レス) id: d88528ecc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年5月25日 21時

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