幼なじみのキミ【名前変換】５

Story.234 ページ34

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翔太「おもい、だした……」









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Aがずっとずっと待ち続けていたのは

鈴木翔太…俺のことだったんだ……









だって、俺たち約束したもんな……









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“ずっと待っていて”

“ずっと忘れないで”









“ずっと信じていて……”









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翔太「それなのにごめん…A……」









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勝手にいなくなって、

勝手に記憶なくして帰ってきて…









またAと出会った時、

Aが寂しそうにしてたのは、俺のせいだ…









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翔太「何が約束だよ…。

何が約束の場所だよ…っ!」









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自己満足でした、

小さな…大きな約束。









急に決まった転勤で海外に行くことになって、

向こうでどんだけキツくても、









Aの言葉があるから、大丈夫。

強くなれる…









そう勝手に思ってたんだよな……









大丈夫、Aが待っててくれるから。

大丈夫、Aが信じてくれてるから。









大丈夫、最後にAに描いてもらった

大切な絵があるから……









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翔太「…あ、れ?」









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あの絵……今どこにあるんだ?









確か、あの時は大きな絵だったけど、

ずっと自分の手で持っていたくて、大事に抱えていて…









そして…









あの事故の衝突で、

あの絵は俺の手から離れて……









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翔太「…っ!」









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ここから先は、頭で考えるより

やっぱり体が勝手に動いていた。









見慣れた景色が広がってきて、家に着くと、

いつものように眉間にシワを寄せた桜が出迎える。









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桜「毎度のことながら帰ってくるの遅い!

夜ご飯もう冷めて…」









翔太「どこに…」

桜「え?」









翔太「絵…どこにあるんだよ……」

桜「絵って何?」









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何言ってるのか分からない桜は

難しい顔をして首をかしげて。









いつもの俺だったら、だからさー。とか

呑気に説明していただろうな。









だけど、今の俺には余裕が無くて、

呑気に何言ってるのって笑う桜の肩をグッと掴んだ。









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桜「ちょっ…お兄ちゃん痛い……」









翔太「だから絵はどこにあるって聞いてんだよ!

俺が持ってた…サインがShooting Starの絵…っ!」









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