Story.232 ページ32
#翔太Side
翔太「あれ…?」
・
あれから逃げるように、全力ダッシュで
ここまで来てしまった俺。
だけど帰り道が分からなくなって、
もと来た道を辿ってきたのに、辿りついたのは、
いくつもの街灯が並んでいて、通学路の表示がある
違和感を感じたこの道…
・
翔太「何でここに来ちゃうんだよ…」
・
おかしいなと思いながら、
今さっき歩いてきた道を戻った…
はずなのに……
・
翔太「う、うそだろ…」
・
また同じところとかありえねぇ…
つーか、何でここなんだよ…
見覚えのある街灯と通学路の表示。
多分、無意識でここに来ているんだ……
この先に何かあるっていうのかよ…
・
翔太「…行ってみるしかないか。」
・
あの男の子の家のもっと奥…
奥になにかある気がする……
知らなかったようで知っている…
憶えていないようで、頭の奥で憶えている……
・
“ねぇ、やっぱり危ないよ。帰ろうよ…”
“だから大丈夫だって!ほら、行こう!”
・
翔太「…っ!」
・
また、だ……
奥に進むにつれて微かに聞こえる幼い二人の会話。
・
“あ、ここから抜けれるかも!”
“ねぇ、いい加減に……”
“やだ!あと少しだから行こう!”
好奇心に勝てない男の子は
怖がってる女の子の手を握って奥に…奥に進む。
・
…人目につかないような薄暗くて小さな入口。
幼い二人からしたらちょうどいい大きさで抜けれるけど
中学生の俺からしたらかなり狭い…
その先の出口にあるのは、高い塀があって…
・
“仲直りしようよ、とっておきの場所で”
“とっておきの場所?”
“んだよ、忘れたのかよ…
まぁいいや、連れてってやる!”
・
奥にあるのは、一本の古いかわいらしい旗と
その周りに囲われてる木々。
そう、ここは……
・
“とっておきの場所って…”
“おう!思い出した?”
・
ツーっと頬に流れた一筋の涙。
俺、知っている…
何でかわかんないけどここが分かる…
・
翔太「秘密基地だ……」
・
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なな - すーごく面白いです!!大好きです!もし更新できそうだったらして欲しいです(*^^*) (2021年7月19日 22時) (レス) id: d3389ae01a (このIDを非表示/違反報告)
りす - マジでめちゃくちゃ面白いです!応援してます!更新期待しています! (2019年12月19日 19時) (レス) id: b112f160f2 (このIDを非表示/違反報告)
まころん(プロフ) - とても面白かったです!!続きが見たいです! (2019年12月7日 17時) (レス) id: 4fa7533a02 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 続きが、知りたいです (2018年10月2日 21時) (レス) id: 220877c622 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白かったですっ!早く続きが読みたいです (2017年6月25日 15時) (レス) id: c19c56219b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アップルオレンジ | 作成日時:2014年12月14日 6時