Story.230 ページ30
#ASide
あ「あれ、翔太は先に帰ったの?」
翼「帰ったっていうか、逃げたっていうか…」
あ「に、逃げた…?」
・
やっと買い出しから帰ってきたと思ったら
翼一人だけしかいなくって、
しかも、そう、女の子抱き抱えて逃げたのって呑気に言うから
何が起きたのかさっぱり分からない……
それに、女の子って…
まさか…その子と……
・
翼「あ、安心して。Aが想像してるのとは全然違うから。」
あ「へ…」
・
クスクス笑いながらそう言う翼。
その言葉に目を白黒させているであろう私…
・
翼「女の子っていっても幼稚園児ぐらいの子だったし
迷子とか言ってたからその子の母親探しに行たんじゃないかな。」
・
だから安心していいよって、もう一回言ってくれたから
変な緊張がスッと溶けた感じがした…
・
翼「それにしても、結構遅くなったのに
まだ帰ってなかったんだ…」
あ「あ、帰ろうとしたら、うちのクラスのバスケ部の子から
翔太に渡しといてって頼まれて…」
・
これ、って渡したのは“男子バスケ部・部活ノート”って
少し汚い字で書かれた分厚いノート。
翼はそれを受け取ってパラパラめくる。
・
翼「…ふーん。」
・
これ無いと思ってたらアイツで止まってたのかよ…
あ、次は翔太の番だっけ…って呟く翼。
そして…
・
翼「…うん、ありがとう。」
・
もう一回私に返した。
・
あ「あれ、私から渡してもいいの?」
翼「うん。Aが頼まれたんだし、
多分翔太、今俺のこと警戒してるだろうし…」
・
最後のところは、何て言ってるのか聞き取れなくて
ん?と聞いてもどうしたの?って逆に聞き返された。
・
翼「それより、優奈ってもう帰った…よね?」
あ「あ、うん。劇の衣装係だから
やる事まだあるから先に帰るって言ってたよ。」
・
そっか、じゃあ俺らも帰ろっか。
そう言って少し肩を落とした翼は分かりやすくて少し可愛い…
・
翼「…俺はさっきのAの方が
可愛いと思うけどなぁ。」
・
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なな - すーごく面白いです!!大好きです!もし更新できそうだったらして欲しいです(*^^*) (2021年7月19日 22時) (レス) id: d3389ae01a (このIDを非表示/違反報告)
りす - マジでめちゃくちゃ面白いです!応援してます!更新期待しています! (2019年12月19日 19時) (レス) id: b112f160f2 (このIDを非表示/違反報告)
まころん(プロフ) - とても面白かったです!!続きが見たいです! (2019年12月7日 17時) (レス) id: 4fa7533a02 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 続きが、知りたいです (2018年10月2日 21時) (レス) id: 220877c622 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ - すごく面白かったですっ!早く続きが読みたいです (2017年6月25日 15時) (レス) id: c19c56219b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アップルオレンジ | 作成日時:2014年12月14日 6時