幼なじみのキミ【名前変換】５

Story.226 ページ26

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翔太「えっと、Aちゃんはママとどこで離れたのかな?」

「んーわかんない。あ!ねこさん!」









翔太「じゃ、じゃあお家はどこか分かる?」

「ううん、わかんない。あ、わんわんだ!」









翔太「そ、そっか。」

「あ、ちょうちょさん!」









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ねこさんにわんわんさんにちょうちょさん…

頼むからあまり邪魔しないでくれ……









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翔太「思ってたよりも前途多難……」









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さっきから何を聞いてもわからない。

覚えてない。の返事ばかり。









そのくせ、他のものに好奇心旺盛で天真爛漫。









気になるものを見つけると

それをひたすら追いかけてしまうから









この小さな手がはぐれないようにするのが必死。









ち、小さい子相手にするのって

こんなにも大変だったんだ……









それでも、この子の相手をしても

苦と思わないのは多分……









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翔太「おにぃちゃん、Aのまま

みつかるかなぁ…」









翔太「…大丈夫。

お兄ちゃんが絶対見つけるから…!」









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この子が中村とそっくりで、

放っておけないからなんだろうな…









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翔太「にしても…」








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そろそろ暗くなってきたから急いで見つけないと

ちょっとやばい。









こんな小さい子だから、ホームセンターから

あまり離れてない家の子だと思ったんだけど…









俺、まだ引っ越してきたばっかで

ここら辺の地理ちゃんと分かってなかったんだった…!









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「あ、A、このばしょしってる!」

翔太「え!?」









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周りを見ると街灯がいくつも並んでいて

電柱の上を見ると通学路の表示があって……









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“ねぇ、こっち来て!細道がある!”

“あ、そっちは帰り道じゃないよ…”









“へへっ。大丈夫だって!

もしかしたら、どこかに繋がってるのかも!”









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翔太「あ、れ…?」









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ここに来たのは初めてなのに

俺…この場所、来たことある…?









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