幼なじみのキミ【名前変換】５

Story.219 ページ19

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翔太「何でそれを……」

翼「瑞希からちょっと聞いた。」









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“それに翔太はすぐ顔に出るから

隠すのが下手なんだよな“









“だから、翔太の考えてることは

何でもお見通し”









何て言って、何故か俺に優しい笑顔を見せた。









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翔太「翼?」









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翼「鈴木翔太はAに内緒で

突然いなくなって……なんて言うんだろ。









A、そっからちょっと不安定になって、

俺も優奈も鈴木翔太にかなり腹立てたけど









Aだけは違ってたんだ。」









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翔太「うん…」









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その言葉は鈴木翔太の事を言ってるのに

どうしてか俺に言われてるような気がしてならない。









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翼「だからさ、翔太もAが好きなら

鈴木翔太のこと嫌いにならないでね。」









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“それにAは翔太がどれだけ酷い奴でも

自分自身を嫌いになって欲しくないと思うから”









そう聞こえたような気がして、顔を上げると

翼はニッコリといつもの笑顔を見せていた｡









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翔太「あの、翼…」









翼「それより早く帰ろ翔太。

お腹すいたし、桜ちゃんも待ってるよ。」









翔太「あ、あぁ…」









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さっきのはいったい何だったんだろう。









初めて聞くことなのに、妙に心臓が疼いている。









落ち着かせようと、手を胸に当てようとしたら

知らない間に拳を握りしめていたようで









そっと開けると、爪痕がくっきり残っていた。









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翼「…鈍感野郎でも体では

ちゃんと分かってるんだ。」









翔太「え…?」









翼「いや、こっちのこと。」









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鈴木翔太が突然消えたこと。









そして、心臓の奥で何か疼いているみたいに

焦る気持ち。









このとき、俺は知らなかった。

俺の身に起こる大きな異変に。









そこから中村……

Aとの関係も変わっていくことに……









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俺の記憶が戻るまで、あと50時間＿＿＿＿……









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