幼なじみのキミ【名前変換】５

Story.201 ページ1

#ASide









あ「山本君、次あれ! あれ乗ろう!」

翔太「うわっ! ちょっと待てって…」









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メリーゴーランドにコーヒーカップ。

何もかもが始めてでどきどき、わくわくする。









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翔太「中村ハシャぎすぎ。そんなに楽しい?」

あ「楽しい…楽しすぎる。」









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ベンチに座ってひと休み。

翔太は呆れ顔で“本当に中学生?”の一言。









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だって本当に楽しいんだもん。









家族でテーマパークに行った記憶は何一つないし、

日曜日は家でずっとお絵かきでお母さんが呆れてて。









たまに翔太と遊んで一緒に探検して…

そうそう、帰り道翔太とはぐれて迷子にもなったっけ。









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その時、私は年長さんなのに

道が分からなくてワンワン泣いて、









だけど魔法使いのように彼がポンッと現われて…









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懐かしい思い出に浸って目線を下げてると

いつの間にかドアップの翔太の顔。









その表情はさっきよりももっと呆れた顔だった。









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あ「山本君…ち、近い……「何考えてんの?」









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翔太「ニヤニヤし過ぎですよAちゃん。」

あ「へっ…」









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翔太「まぁ、好きな人の事を考えてたのは

想像つくけど…」









あ「えっ、あっ…」









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私ってそんなに顔に出やすい人なのかな?

彼の言葉にぐさっと来てもう恥ずかしすぎる…









慌てる私を見てふっと笑った翔太。

そしてグイッと私を立たせて、









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翔太「今はこっちを楽しまないと、ね?」









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そう言ってポンッと頭に置かれた手。









優しく微笑んでくれたのに

悲しそうな瞳をしてるのはどうして?









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翔太「次、何乗る?」

あ「え、えっと、これはどうかな?」









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切なく見つめるのはどうしてですか…?









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