Lovely Day_006 ページ10
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「そういや毎年貰ってるな」
「お菓子は千賀の得意分野だもんねぇ、オレも甘くないやつ貰った！」
「帰るときに渡すから、すぐに決めなくてもいいよ」
せっつくのも違うかとそう言えば、うん、と困ったように頷く。
「そういや、ワッターは今年も何もないんだ？」
「そう、結局何も決まってなくて…」
「えー、楽しみにしてたのにね、ガヤ！」
「あぁ…うん、でも普通なら貰う側だしね、わただって」
食い気味に声を上げた裕太に、太輔が苦笑する。
あぁ、本当にオレが何をするか楽しみにしててくれてたんだって分かって胸の奥の方がむずむずする。
嬉しくて、でも何も出来なかったことが申し訳なく思えて思わず目を伏せた。
「ずっと悩んでたのにね、お客さんにもそういうところが横尾くんらしくていいけど、なんて笑われてたんだよ」
「まぁねぇ、お客さんみんなに用意するのだって大変だしねぇ」
裕太が言うことに、そうなんだよなんて頷きながらはたと気付く。
あれ、ちょっと待って。
オレ、今の今まで何を悩んでたんだ？
だって、お客様の為に用意するんなら昨日 寝る前に決まってなかった時点で完全に間に合ってないし、最悪足掻いても朝何も用意出来てなかったんだから悩む必要なんてなかったのに。
確かに昨日までは、材料の量だってなんだっていつものお客様の数を基準に考えてたのに、いつの間に一人分にすり替わってたんだ。
っていうか、一人分って。
一人分って！
「ワッター？」
「え、え、何急に真っ赤になってんの？」
「いや、うん、あ、しょろ、そ、ろ焼けたかにゃ、な…」
「めっちゃ噛んでるし！」
そんなこと聞かれたって誤魔化すのも出来なくなりそうであたふたとオーブンに向かう。
ぐつぐつといい感じで煮込まれたのはハンバーグで、火傷しないように、こんなときだから余計に慎重に持って戻る。
飯の前にチョコ食うなとか言ってた裕太が、トレーに乗ってる食器と匂いで気付いたのか、チーズも乗せる！ と勢いよく立ち上がる。
スライスチーズなんてあったかな、と冷蔵庫を見れば３枚残ってて。
最初に声を上げたからチーズを乗せて裕太の前に用意してあったプレートの上に置く。
「あ、オレもチーズ欲しい」
「わかった」
ニカの分にもチーズを乗せて、それから太輔を見る。
最後の一枚だと気付いたのか、わたは？ってちょっと眉を下げる。
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うみ(プロフ) - 海樹さん» ありがとうございます〜(；▽；)お友達に双子ちゃんがいるんですが、本当にそういうことあるみたいですね (2016年1月3日 23時) (
レス) id: 839ef616ac (このIDを非表示/違反報告)
海樹(プロフ) - 以心伝心する双子可愛いです♪o((*^▽^*))o (2016年1月3日 19時) (レス) id: 8dd0998254 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うみ | 作成日時：2016年1月3日 18時
