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stairs_001 ページ3

*二階堂視点



あ。
小さく声を上げたミツが足を止める。
オレも足を止めてミツが見ている方を見て、それから彼がそうした理由を知る。
リハは長時間続き、オレらの身体は休みたい眠りたいと悲鳴を上げていた。
それはみんな同じで。
自販機のそばに置かれた休憩用の長椅子に、座ったまま寝ているのはガヤさんとよこーさん。
よこーさんの肩に小さな頭を乗せて目を閉じてるガヤさん、そんなガヤさんの頭にそっと凭れるようによこーさんの頭が乗ってて…重くないのかな? とは思うけど、まるで本物の夫婦が寄り添ってるみたいで和やかな気持ちになる。

「あらら、こんなところで珍しい」

ちょっと笑ったミツが足音を立てないように近付いて行く。
いたずらでもすんのかとオレもこそこそと後ろをついて行く。
起こしちゃっても許して欲しいよね。
だってオレらも外へ空気を吸いに出て(ついでに色々話をして、ちょっとだけ甘えさせてもらって)戻って来たところで、もうすぐリハが再開するのだ。
よこーさんのことだからアラームとかかけてそうだけど。

缶、落としちゃいそうだなぁ。
そんなことを思いながら、よこーさんの手から落ちそうなコーヒーの缶を抜き取ろうと手を伸ばしたら。

「うぉっ?!」

よこーさんの目がぱちんと開いて、シィ、と言われた。
缶を持ったまま人差し指を唇に宛てるのを見て、器用だなぁと思う。

「太輔が起きちゃうだろ」
「横尾さんは起きてたの」

ミツが聞けば、うん、と小さな声が返って来た。
カフェオレ飲んでる間にガヤさんがうとうとし始めちゃったんだって。
そういえばガヤさんの両手はまるで缶を持っているみたいに両手がまぁるくなっていて、小さなテーブルの上に乗ってる缶がガヤさんが飲んでたのってことなんだろう。

「ちゃんと時間には戻るからだいじょーぶ」

よこーさんはそう言うと、にっこりと微笑んで見せた。
そうして、自分の肩に乗ったガヤさんの頭に頬を寄せるもんだからこっちが恥ずかしくなっちゃって、騒いで怒られるのも嫌だし早く戻ろうってミツの服を引っ張る。

「あ、これあげる」
「飲まないの?」
「うん」

よこーさんが差し出したのは、まだ空いてないコーヒーの缶だった。
オレが受け取ると、よこーさんはまたにっこり笑って、空いた手をひらひらと振った。
もしかして早く二人きりになりたかったりする?
ミツもそう思ったのか、行こう、と小さな声でオレに言った。

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うみ(プロフ) - 海樹さん» ありがとうございます〜(;▽;)お友達に双子ちゃんがいるんですが、本当にそういうことあるみたいですね (2016年1月3日 23時) (レス) id: 839ef616ac (このIDを非表示/違反報告)
海樹(プロフ) - 以心伝心する双子可愛いです♪o((*^▽^*))o (2016年1月3日 19時) (レス) id: 8dd0998254 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うみ | 作成日時:2016年1月3日 18時

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