9 ななもり様 ページ9
Aside
隣には有紗、前には呼び出されたときに組長と一緒だった男の人がいた。
そして前に行った組長の部屋に向かっている。
有紗は緊張しているのか一言も話さず口をへの字に結んでいる。
もちろん私も緊張しているけど先輩として弱さを見せてはいけない。
しかし、
もしかして…私を叱るために昇格させた？
前の仕事より難しいのならこんな仕事もできないのかって馬鹿にできるし……。
と、考え始めた。
いや、私は間違ったことを言っていない。
自身を持て。
と言い聞かせながらも不安は消えなかった。
そして、組長の部屋の前についた。
深呼吸して入った。
できるだけ組長と目が合わないように下を向く。
ただ制服と証明書のようなものを渡されただけだった。
ほっと胸をなでおろして、部屋を出ようとすると、
組長「待て、雛樹 Aだけは残れ。」
その言葉に一瞬死を覚悟した。
が、命令口調なのに丸みがある組長の声に自然と部屋に戻っていた。
『何か御用でしょうか……』
そう尋ねながら顔をあげるといつものサングラスを外した組長の姿があった。
あのサングラスの下に隠れていたとは分からないほど整った顔をしていたので唖然としてしまった。
なのに
『……七助……？』
と無意識に呟いていた。
案の定組長は不思議そうな顔をしている。
自分でもよくわからないままとりあえず謝った。
組長「いや、いい。俺のことはななもりと呼んでほしい。そして俺の前では笑っていてほしい。」
突然そう言った。
ほんとに突然過ぎて頭が追いついていない。
照れる様子も無く、平然とするななもり様。
少女漫画で出てくるような言葉。
聞き返そうとしたが帰るように促された。
部屋に帰り、鏡を見ると顔が赤くなっていることに気がついた。
『イケメンにあんな言葉言われたら誰だって赤くなるでしょ……。』
自分がドキドキしていることを必死で紛らわせようと鏡の中の自分を睨んだ。
ー私はあの人を恨んでいるんだから、青春を奪われたんだから。
自分でもよくわからなくなっていた。
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日傘 - もう、設定から神ってる気がする (2022年9月10日 21時) (
レス) id: 0464914362 (このIDを非表示/違反報告)
。。。くるみ。。。(プロフ) - すとかさん» うそ……私の輝き抑えきれてなかったkana？☆やっぱりそうだよねｳﾝｳﾝ((すとかさんコメントありがとうございます！ (2022年3月21日 21時) (レス) id: e93ab0a5d1 (このIDを非表示/違反報告)
すとか - うん。神がいる。くるみ神がいる。 (2022年3月21日 12時) (レス) @page50 id: 323d133925 (このIDを非表示/違反報告)
。。。くるみ。。。(プロフ) - 如月藍歌さん» 藍歌ちゃんごめん！今気づいたよぉぉ！題名のセンス良すぎ？まあ、私に掛かればなんでも神だかr…((殴 (2022年3月11日 17時) (レス) id: e93ab0a5d1 (このIDを非表示/違反報告)
如月藍歌(プロフ) - 題名のセンス良すぎてなんか泣きそう(?)題名みた瞬間に少し離れた場所に置いといたパソコンに飛びついたもん (2022年3月9日 21時) (レス) @page49 id: 9b5b96ba1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：。。。くるみ。。。 | 作成日時：2021年9月28日 15時
